歯周病とからだの病気の関係 blog

2025.01.21

歯周病は、成人の8割がかかっていて歯を失う大きな原因です。

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性の疾患で、歯の周りの歯ぐきや歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
最近では歯を失うことで引きおこされるからだへの影響のほかに、歯周病菌や歯周病の炎症によって出る物質が血管に入り込み、全身にさまざまな影響を及ぼすことがわかってきています。

歯周病がからだのさまざまな部分にどのような影響を与えるか見てみましょう!

飲み込む力が衰えると、歯周病など口の中の細菌が気管に入り込み肺炎にかかることがあります。
膵臓
糖尿病の方は免疫力が低下し歯周病が悪化します。歯周病の炎症によって出る物質が血糖値を下げインスリンの効きを悪くし、糖尿病を悪化させると言われています。
心臓
心内膜炎は心臓の弁に歯周病菌が感染しておこることがあります。心臓弁膜症など基礎的な病気がある人は要注意!
お腹
肥満はさまざまな生活習慣病の温床です。歯周病にもかかりやすく、お腹の脂肪から出る物質が歯周病を悪化させることがあります。
血管
歯周病菌が血管を傷つけコレステロールを取り込み、動脈硬化をおこすと考えられています。
子宮
低体重児・早産。妊娠中に歯周病が悪化すると歯周病の炎症によって出る物質が子宮に影響を及ぼし、低体重児や早産を招く可能性があると言われています。

からだのあらゆる箇所に影響を与えるのは驚きですね!

歯が痛い、歯ぐきから血が出るなど、何か症状が出て困ると歯医者さんへ行きますよね。
しかしお口の中の病気は自覚症状がないまま進行することが多く、症状が出たときにはなかなか治りにくい状態まで進んでしまっていることも考えられます。

歯科医院で歯の定期検診を受け、歯や歯ぐきの状態をチェックすることで早期発見予防し、歯を長く大切に使うことができます。
お口の中の健康はからだの健康に大きく影響します。
全身の健康から考えても、歯科医院の定期検診はとても重要なのです。