歯石は自分で取れる?その危険性と正しい対処法を解説! blog
2025.01.14
毎日欠かさず歯磨きをしているのに、歯の黄ばみや口臭が気になることはありませんか。もしかしたら、それは歯石が原因かもしれません。
この文章では、歯石とは何かをわかりやすく説明し、自分で除去するリスクやプロに任せるべき理由をお伝えします。歯の健康に悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
歯石って何?
歯石とは歯の表面に付着した歯垢が長期間放置され、唾液中のミネラルと結合して硬化したものです。
口の中には常に細菌が存在し、食事をすると食べ物のカスや細菌が混ざり合い、歯垢が生成されます。歯磨きが不適切だったり、時間の経過により歯垢が固まって歯石として定着してしまうのです。
歯石が口腔内にあると、歯周病やむし歯のリスクが高まります。特に歯周病は歯茎の炎症を引き起こし、進行すると歯の喪失につながる恐れがあります。
硬化した歯石はブラッシングだけでは取り除くことが困難なため、専門的なクリーニングが必要です。歯科医院でプロの手による専用器具での除去を受けましょう。
歯石は自分で取れるのか?その危険性について解説
自分で歯石を取り除こうとすることは、歯周病をはじめとする様々な口腔内のトラブルを引き起こす可能性がありおすすめできません。
具体的には、以下の3点が懸念されるポイントです。
- 取り残し
- 歯や歯茎の損傷
- 感染症リスク
取り残し
市販の歯石除去グッズを使っても、自分では見えない部分に歯石が残り、根本的な解決には至りません。歯と歯肉の間や歯周ポケットの奥深くに潜む歯石は、歯科医院にて特殊な器具を用いて慎重に取り除く必要があります。
間違った除去は歯の表面を粗くしてしまい、新しい歯垢や歯石の付着を招きます。歯周病などの口腔内のトラブルを防ぐためには、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることが大切です。
歯や歯茎の損傷
鏡を見ながら慎重に作業を行っても、尖ったスケーラーで歯茎を傷つけ、出血や炎症を引き起こす可能性は否定できません。
歯石除去用の器具を購入して使ってみた結果、歯茎を深く傷つけて炎症が悪化し、歯科医院での治療が必要になる可能性があります。
感染症リスク
不衛生な環境や道具を使用することで、歯周病の原因となる感染症が発生する可能性があります。多くの市販の歯石除去グッズは繰り返し利用することを想定しているため、使用後はしっかりと消毒し、衛生的に保つことが大切です。
道具の消毒が不十分であったり、誤った使い方をしたりすると、感染症リスクを高めて口腔内の健康に悪影響を及ぼします。
歯石除去は歯科医院で行いましょう
歯科医院では歯科衛生士が専用の器具を用いて、歯の表面や歯周ポケットにたまった歯石をきめ細かく除去します。歯ブラシでは取り除けない歯石を、歯茎を傷つけることなくスムーズに取り除くことが可能です。
歯科医院で行われる歯石除去には、主に以下の2つの方法があります。
- スケーリング:手用または超音波スケーラーという器具を用い、歯の表面にこびりついた歯石を物理的に取り除く方法
- ルートプレーニング:歯周ポケット内の歯根に付着した歯石を除去し、根の表面を滑らかにする方法
歯石の付着スピードは個人差がありますが、一般的には3~6ヶ月に一度の歯石除去が推奨されています。
ただし歯周病の進行具合や普段の歯磨き習慣などによって、頻度は異なります。
歯科医師や歯科衛生士に相談し、自分に合った頻度で歯石除去を受けることが大切です。
自宅で実践できる歯石予防
歯石を自分で取ることは推奨されませんが、自宅で歯石がなるべく付かないように予防ができます。
おすすめの予防方法は、以下の通りです。
- 正しいブラッシング方法の実践
- デンタルフロスの活用
- マウスウォッシュの活用
正しいブラッシング方法の実践
歯ブラシを45度の角度で歯と歯肉の境目に当て、軽く揺らすようにして磨きます。下前歯の裏側や上奥歯の外側といった歯石が溜まりやすい箇所は、念入りにケアしましょう。電動歯ブラシの使用も効果的です。
デンタルフロスの活用
デンタルフロスを1日1回使用し、歯と歯の間に挟まった食べかすを徹底的に取り除きましょう。通常の歯ブラシでは届きにくい部分の清掃に役立てられます。
マウスウォッシュの活用
殺菌成分を含むマウスウォッシュは、歯垢の原因となる細菌の増殖を抑えます。ただし、単独では効果が限定的なため、歯磨きやデンタルフロスと併用しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
歯石除去は繊細な作業であり、誤った方法や不適切な道具の使用で歯や歯茎を傷つけるリスクがあります。自分で行う場合も口腔内をきちんと消毒しないと細菌が入り込み、感染症を引き起こす可能性があるでしょう。
歯科医師や歯科衛生士による歯石除去を受ける方法は、安全性が高く効果的です。定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、健康な口腔状態を維持していきましょう。