ドライマウスの症状は近年増加していると言われており、日本国内だけでもドライマウスに関する症状に悩まれている人が800万人にも上るという報告が出されています。
原因や症状は様々ですが人口の15パーセント、6人から7人に一人がドライマウスということになるのです。
ドライマウスは唾液の分泌量が減ることで口の中が常時乾燥してしまう状態のことで、正式には「口腔乾燥症」といいます。
唾液は口内を洗浄・殺菌する作用も持つためその分泌が少ないと不快感だけではなく、様々な口内のトラブルを引き起こすことがあります。
<ドライマウスの症状例>
・喉が強く乾く。痛みを伴う場合もある
・口内がねばねばする
・口の端が荒れたり切れたりする
・唇のひび割れ
・味覚が鈍感になる
・口臭がする
・むし歯になりやすくなる
以上は一例ですが、どれも日常生活を送る際に不便を感じたり、周囲とのコミュニケーションに支障を来たしたりするおそれのあるものです。
またドライマウスという診断が下っていなくとも上記の症状で当てはまるものがあるならその疑いがあります。心当たりのある方は専門医に一度診てもらうべきでしょう。
ドライマウスになる原因は様々で、それぞれの体質や生活習慣に関係しています。
そのため治療方法もそれぞれ異なったものを選び取る必要があります。
強いストレスを感じたり、緊張したりすると口の中が渇いたという経験は多くの人がしたことがあるでしょう。これはストレス・緊張によって交感神経が刺激され、それによって唾液の分泌が抑制されるためです。
鎮痛剤や抗鬱剤などの投薬を受けているとその副作用で唾液の分泌量が抑制されることがあります。
糖尿病・シェーグレン症候群・浮腫・脱水症などの病気や、放射線などの病気の治療の影響で、だ液の分泌量が減少することがあります。
よく咀嚼すること(よく噛むこと)で唾液の分泌は促進されます。普段から柔らかいものばかり食べていると噛む回数が減り、それによって唾液の分泌量が減少してしまいます。また早食いも咀嚼の回数が少ないのでドライマウスになりやすいといわれています。
鼻が詰まったまま眠ったときに朝起きると口内がひどく乾いている、もしくは喉が痛むという経験をしたことはありませんか。口は本来は呼吸器官ではないためそこで呼吸すると唾液が蒸発し、口内の乾燥へとつながります。鼻が詰まったときなどだけではなく普段から口呼吸の癖がある人はドライマウスになりやすいといわれています
歳を重ねると筋力はどうしても低下していきますが、口や顎の筋肉も例外ではありません。口周りの筋力が低下することによって唾液の分泌量の低下につながります。
先で説明したようにドライマウスの原因は様々です。そのためその対処法も画一的ではなく、患者様それぞれ適切な方法が異なってきます。
・専門医のアドバイス、治療を受けながら疾病を治す
・水分補給の回数を増やし、口内が乾燥するのを防ぐ
・栄養素のバランスの良い食事をし、唾液の分泌を促すためにゆっくりよく噛んで食べるようにする
・飴を舐めることやガムを噛むことで唾液腺を刺激する
・適度な運動をして肉体の健康を保つ
・過度のストレスを感じないようにする
・加湿器などを用いて室内の乾燥を防ぐ
・口呼吸をせずに鼻で呼吸する
ドライマウスは歯科医院でも治療することができます。症状にすでに悩まれている方、最近口が渇きやすくなってきたという方はご相談ください。
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