誤嚥性肺炎とは blog

2021.11.15

皆様こんにちは。
蒲田の歯医者さん 菊地歯科医院の歯科衛生士竹田です。

私は一年ほど前から訪問診療というものに先輩の衛生士さんと一緒に携わらせて頂いています。
歯科の訪問診療とは、何らかの身体的・精神的理由で歯科診療所に通院できない方に対して、歯科医師、歯科衛生士が自宅や介護施設、病院等に訪問し、歯科診療や専門的口腔ケアを行う制度です。

訪問診療を受けている患者さんは、寝たきり状態であったり、認知症、脳梗塞の既往があったりで、誤嚥性肺炎を起こしやすい方が多いのです。

誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎とは、食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出する反射機能が働きます。 しかし、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んでしまった食べ物を排出できず、結果として肺炎を起こすことがあります。 これを誤嚥性肺炎といいます。

加齢によって噛む力が弱くなったり、舌を動かす筋肉が衰える事によって、食べ物を飲み込む嚥下機能が低下する高齢者に多く起こり、70歳以上の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎になっているそうです。胃に直接チューブを入れて栄養を送り込む経管栄養を行っている人でも起こる病気です。

また、誤嚥性肺炎を起こすのは認知症、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている人が多いと言われています。
そして、口腔内に存在している細菌が原因であることが多いとされており、口腔内が十分清潔に保たれていない場合、肺炎の原因となる細菌がますます繁殖し、発症するリスクがさらに高まります。
口腔ケアをしてお口の中を清潔に保つことが口の健康だけでなく、全身の健康維持につながるのです(*^_^*)

誤嚥性肺炎の症状
発熱、激しい咳、膿のような痰が特徴的な症状ですが、高齢者の場合はこのような典型的症状が見られないことも多く、気づいたときには肺炎が進行していたというケースもあります。

何となく元気がない、ボーっとしている、食事に時間がかかる、飲み込む前後にむせたり咳き込んだりする、口の中に食べ物をためてなかなか飲み込まないなどといった様子が見られたら、誤嚥性肺炎の可能性があります。 
少し変わった様子や体の症状が見られたら、周りの方々が気づいてあげられるように、少しでも誤嚥性肺炎の症状を知っておくといいですね。

本日はここまでです♪
次回の私のブログでは誤嚥性肺炎への予防、口腔ケアなどについて詳しくお話ししたいと思っています。