低位舌について blog

2021.12.16

皆さまこんにちは。
蒲田の歯医者さん、菊地歯科医院です。

みなさんは、普段お口を閉じたとき舌の位置はどこにありますか?
上顎にくっついていますか?それとも真ん中ですか?下の歯にくっついていますか?
正常な位置は舌の先端は上の歯の根元についていて、舌全体が上顎についています。
舌の筋肉が弱く、舌が下におりていることがあります。このことを「低位舌」といいます。
舌の側面にビラビラの歯の跡が見られるのが特徴になっています

あいうべ体操

低位舌になるとどんなことが起きるかというと・・・

・舌が下がると気道が狭くなりいびきをかきやすくなる
・睡眠時無呼吸症候群になりやすくなる
・息苦しいため口呼吸になり感染症になりやすい
・滑舌が悪くなり言葉が聞き取りにくい
など様々な悪影響が出てきてしまいます。

生まれてきた赤ちゃんはオッパイを飲んでいる時、必ず鼻で息をして、舌は上を向いています。舌を乳首に巻き付けて絞り出す力を込めて母乳を飲みます。
生まれてすぐにこの嚥下を獲得するはずなので低位舌にはならないはずです。
しかし、風邪をひいて鼻呼吸ができず口呼吸になり舌の位置が下になってしまったり、舌小帯の力が強く舌が大きくなるにつれて下に引っ張られてしまうなどの理由があり低位舌になってしまうそうです。

舌の位置が正しい位置にあると、口呼吸が鼻呼吸になりますし、唾液の量も増えることにより、口腔機能を高める事にもつながります。
唾液には殺菌作用があり、虫歯予防や歯周病予防にもなります。

低位舌の改善方法

代表的なのに「舌を回す運動」や「あいうべ体操」などがあります。

・舌を回す運動
口を閉じた状態で舌を歯ぐきと唇の間に置きぐるぐると回す。右回りをしたら左回り、動きが悪い方や苦手な方を中心に何回も繰り返す。

・あいうべ体操
1文字ずつ大きく口を開けゆっくりと声を出しながら言いましょう。口を大きく開けたり、しっかり閉じることがポイントになります。

あいうべ体操

毎日続けることで効果が出てきますので、習慣づけて出来るようにするといいですね。
舌の筋力をアップすることでむせるのを防止したり、誤嚥性肺炎の予防にもなるのでぜひやってみてください。