子どもの仕上げ磨きはいつまで必要?正しい方法と年齢別のポイント blog

2025.02.14

子ども仕上げ磨き、いつまでやる?
子どもの仕上げ磨きは、親にとって「いつまで続ければよいのか」と悩むテーマの一つです。特に幼児期から小学校低学年にかけては、仕上げ磨きがむし歯予防や健康な歯並びを守るうえで重要な役割を果たします。

この記事では仕上げ磨きがなぜ必要なのか、やめどきの見極め方、そして年齢別のお口の適切なケアポイントについて詳しく解説します。

子どもの仕上げ磨きが大切な理由とは?

仕上げ磨きは、子どもの歯を守る重要な習慣です。小さなお子さまが自分だけで歯を磨くと、歯垢が残りやすく、むし歯や歯ぐきの病気のリスクが高まります。

特に子どもは、奥歯や歯の裏側、歯と歯の間の汚れを見落としがちです。親が子どもの歯を丁寧に磨くことで、口腔内のトラブルを防ぎます。

さらに、仕上げ磨きは親子のコミュニケーションの場ともいえます。歯磨きの時間を共有することで、親は子どもに対して愛情を示し、安心感を与えることが可能です。

仕上げ磨きは単なる歯のケアにとどまらず、親子の絆を深める大切な時間といえるでしょう。

仕上げ磨き、いつやめる?

子どもの仕上げ磨きは、できれば小学生のうちは続けることが望ましいです。
とはいえ、子どもの成長速度や歯の配列状態は千差万別です。そのため、仕上げ磨きの適切な期間は一人ひとり異なります。
歯科医院での定期検診の際に、いつごろまで仕上げ磨きが必要か相談してみるのもおすすめです。

また、学童期にしっかりと歯磨きの習慣を身に付けておくと、将来的に歯の健康を守ることにつながります。
スムーズに仕上げ磨きから卒業するためにも、小学校4年生前後から歯磨きのやり方、大切さなどを伝えて、仕上げ磨きの回数を段階的に減らしていくとよいでしょう。

「上手に磨けるようになったら仕上げ磨きは終わりにしよう」など、子どもが歯磨きに自信を持てるような声かけを続け、徐々に親の手を離していくのもおすすめです。

年齢別仕上げ磨きのコツをご紹介

ここからは、年齢別に仕上げ磨きのコツを紹介します。

乳児期(0〜1歳)

歯が生え始めたらガーゼなどで優しく拭き取ることから始めましょう。この時期は歯磨きに慣れることが目的です。離乳食を始める頃には柔らかい歯ブラシを導入し、優しく磨くことを意識します。

幼児期(2〜5歳)

仕上げ磨きをする際は、親の膝の上に子どもの頭を乗せ、口腔内がよく見える「寝かせ磨き」がおすすめです。ただし、子どもが嫌がる場合は無理強いは避けます。場合によっては、立たせた状態で磨く、時間を置くなど柔軟に対応しましょう。

学童期(6〜12歳)

親が子どもの後ろに立ち、頭を支えながら磨く方法がおすすめです。学童期は永久歯が生え始め、乳歯と混在するため磨きにくい状態です。特に奥歯や歯と歯の間、歯と歯肉の境目に注意を払いましょう。
高学年になると仕上げ磨きを嫌がるお子さまは多いですが、生え始めの永久歯だけ、内側だけなど部分的にでもいいので仕上げ磨きを続けてください。

仕上げ磨きの時間は3〜5分程度を目安とし、鉛筆を持つように歯ブラシを軽く握り、強い力をかけずに磨きます。1か所につき20回以上磨くことで、歯垢をしっかり除去できます。

仕上げ磨きをしていても磨き残しがある場合も多く、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることがおすすめです。

また年齢を問わず、仕上げ磨きを楽しい時間にすることが大切です。好きな音楽をかけたり、歌を歌ったりしながら磨くのもよいでしょう。

子どもの成長に合わせて徐々に自分で磨く時間を増やし、親子で協力しながら口腔ケアの習慣を身に付けていきます。

仕上げ磨き卒業後のケア方法

仕上げ磨きを卒業した後は、子ども自身が正しく歯を磨けるようサポートしつつ、デンタルフロスや定期的な歯科検診を習慣に取り入れることが大切です。

子どもは自立して歯磨きができるようになっても、細かい部分の清掃が不十分なことがあります。定期的に子どもの歯磨きを確認し、必要に応じてアドバイスを行います。特に奥歯や歯と歯の間、歯と歯肉の境目など、磨き残しやすい箇所に注意を促しましょう。

フロスや歯間ブラシの使用を指導し、歯ブラシだけでは届かない部分のケアを習慣づけることも大切です。
歯磨き時間を確保するため、就寝前の歯磨きを家族の日課として定着させましょう。
子どもが自分で歯磨きをする習慣を身につけられるよう、楽しみながら続けられる工夫も効果的です。

あわせて定期的な歯科検診も忘れずに行いましょう。歯科医師のチェックを受けることで、虫歯などの早期発見・早期治療が可能になります。半年に一度のフッ素塗布も効果的です。

仕上げ磨き卒業後も、親子でコミュニケーションを取りながら口腔ケアを継続することが、子どもの健康な歯を守る鍵となります。適切なサポートと見守りを通じて、子どもが自立した口腔ケアを実践できるよう導いていきましょう。

まとめ

いかがでしたか。

子どもの仕上げ磨きは、一般的に小学生のうちは続けることが推奨されています。ただしお子さまの成長や歯並びの状態によって、必要となる期間は異なります。

歯科医師や歯科衛生士に相談し、お子さまに合った仕上げ磨きの計画を立ててみましょう。

仕上げ磨きは単なる清掃だけでなく、子どもの口腔内の状態を確認する機会にもなります。
歯科医院での定期検診も忘れずに、お子さまの歯の健康を守りましょう。