オーラルフレイルと舌圧 blog
2026.07.22
菊地歯科医院衛生士の阿部です。
近年、「オーラルフレイル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
オーラルフレイルとは、「口の機能のささいな衰え」のことを指します。
「食べこぼしが増えた」「少しむせるようになった」「滑舌が悪くなった」「硬いものが食べにくくなった」など、一見すると年齢のせいと思われがちな小さな変化も、実はお口の機能が低下し始めているサインかもしれません。

このような小さな変化をそのままにしてしまうと、食べる力や飲み込む力がさらに低下し、低栄養や誤嚥性肺炎などにつながる可能性があります。
しかし、早い段階で気づき、お口の機能を維持・改善することで、健康な生活を長く続けることができます。
オーラルフレイルを予防・改善するために重要なポイントの一つが、「舌の力(舌圧)」です。
舌圧とは、その名の通り舌が押す力のことです。
普段あまり意識することはありませんが、舌は私たちが毎日行っている「食べる」「飲み込む」「話す」といった動作に欠かせない、とても大切な役割を担っています。
実は、この舌の力が弱くなることで、さまざまな体の変化が現れることがあります。
舌圧が低下するとどうなるのか?
年齢を重ねると、腕や足の筋肉が衰えるように、舌の筋肉も少しずつ弱くなっていきます。
また、加齢だけでなく、病気や入れ歯の使用、噛む回数の減少などによっても舌の筋力は低下することがあります。
舌圧が低下すると…
・食べ物をうまく口の中でまとめられない
・飲み込みに時間がかかる
・むせることが増える
・食事中によく咳き込む
・食べこぼしが増える
・滑舌が悪くなる
・話しにくくなる
・食事に時間がかかる
このような症状が現れることがあります。
さらに、飲み込む力が弱くなると、食べ物や飲み物が誤って気管に入る「誤嚥」のリスクが高まり、誤嚥性肺炎につながることもあります。
「最近よくむせるな」「以前より食事に時間がかかるな」と感じたら、舌圧が低下しているサインかもしれません。
まずは、日常生活の中でそのサインを見逃さないよう意識して生活してみましょう!
