舌の力を数値で確認できる「舌圧測定」について blog

2026.07.29

菊地歯科医院歯科衛生士の阿部です。
前回のブログでは、「舌圧(ぜつあつ)」についてお話ししました。
舌圧は、食べる・飲み込む・話すといった日常生活に欠かせない働きを支える大切な力であり、舌圧が低下すると、むせや食べこぼし、滑舌の低下など、オーラルフレイルのサインにつながることをご紹介しました。

今回は、その舌の力を実際に数値で確認できる「舌圧測定」についてご紹介します。
舌圧測定は、専用の機械を使って舌の力を数値で測定する検査です。
小さな風船のような柔らかいプローブを舌の上に置き、「思い切り上あごに押し付けてください」とお願いするだけなので、痛みはありません。

検査時間は1分程度で終了します。
数値として結果が分かるため、
・現在の舌の筋力
・年齢に対して十分な力があるか
・今後トレーニングが必要か
などを客観的に確認することができます。

舌圧の基準値

一般的な判定の目安は次の通りです。

30kPa以上

正常な舌圧とされています。

20〜29.9kPa

舌の力がやや低下している可能性があります。

20kPa未満

低舌圧と診断されることがあり、口腔機能低下症の評価項目の一つになります。
※年齢や全身状態によって評価は異なるため、詳しくは歯科医師・歯科衛生士へご相談ください。

舌は「筋肉」です。
ですから適切なトレーニングを続けることで筋力アップが期待できます。
例えば…
・舌を前に大きく突き出す
・舌を左右にゆっくり動かす
・舌でほっぺを押す
・舌を上あごに強く押し付ける
・「パ・タ・カ・ラ」と発音する口腔体操

「パ・タ・カ・ラ」と発音する口腔体操


このような簡単な運動でも、毎日続けることで口の機能維持につながります。
お口の健康は全身の健康につながります。
歯が残っていても、「噛む」「飲み込む」「話す」機能が低下してしまうと、おいしく食事をすることが難しくなります。
舌圧測定は、お口の機能低下を早期に発見するための大切な検査です。
「まだ大丈夫」と思っていても、数値で確認することで将来の健康維持につながります。
特に、
・65歳以上の方
・むせることが増えた方
・食事に時間がかかる方
・滑舌が気になる方
・入れ歯を使用している方
には一度測定をおすすめしています。

最後に…

舌は普段意識することが少ない筋肉ですが、毎日の「食べる」「話す」「飲み込む」を支える大切な働きをしています。
舌圧を知ることは、お口だけでなく全身の健康を守る第一歩です。
当院では舌圧測定を行っております。
気になる症状がある方はもちろん、「今の状態を知りたい」という方もお気軽にスタッフまでお声がけください!