子供の虫歯予防処置「シーラント」について blog
2021.05.20
皆さまこんにちは。
蒲田の歯医者、菊地歯科医院受付兼歯科助手の内山です。
今回は子供の虫歯の予防処置として使われる「シーラント」についてお話したいと思います。
突然ですが皆さまのお子さんは定期的に歯医者さんに通ってらっしゃいますか?
小さな子を歯医者さんに連れて行くのは何かと大変ですよね。。。
特に、怖がりの子は連れてきても診療台に座るどころか診察室に入ることさえも嫌がるかもしれません。
最初は、お母さんの膝の上に座っていただいてもかまいません。
私の娘も、フッ素を塗るだけでも最初は泣いていましたね(>_<)
対策として、夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いので、機嫌の良い午前中に受診するようにしていました。
ここで大事なことは、噓をついて連れて行かないことです!!
かえって嫌がる原因になってしまうことがあります。
そして、歯医者さんに行った後は沢山褒めてあげてください。
大田区では、2歳から就学時までのお子様を対象に歯科検診とフッ素塗布を指定医療機関で実施をしています。
小さなころから歯医者さんに慣れておくと、その先ずっと楽になります。
歯が生え始めたころを目安にかかりつけの歯医者さんを見つけておきましょう。
もちろんお母さん、お父さんの行きつけの歯医者さんでもいいと思いますよ。
シーラントってなに?
シーラントとは、奥歯の溝を歯科用の白い樹脂で埋めることにより、溝に汚れが入らないようにして虫歯を予防する方法です。
主に歯ブラシが届きにくく、食べかすが溜まりやすい6歳臼歯(第一大臼歯)や、乳歯の奥の歯など溝がある歯に使われます。
薬剤で予防するフッ素とは違い、物理的に歯の溝を覆って虫歯を予防します。
シーラントをするには一定時間お口を開けていないとできない処置になりますので、
歯医者さんに通って、長時間お口を開けたり、口の中に器具を入れたりすることに慣れた上で進めることが重要です。
シーラントを行う目安のタイミングとしては虫歯などのなり易さにもよりますが、
・乳歯の奥歯が生えてくる時期⇒3歳~4歳ごろ
・第一大臼歯が生えてくる時期⇒5歳~6歳ごろ
・第二大臼歯が生えてくる時期⇒12歳ごろ
になります。
ただ、シーラントは日々の食事や歯磨きなどによって取れてしまうことがあるので、
定期的に歯医者さんでのチェックを受けてもらうことをお勧めします。
もし虫歯が見つかった場合、初期虫歯の段階でいきなり治療はせずに、フッ素を塗りながら経過観察する場合もあります。
進行してしまうと歯を削ったり、嫌な思いをさせてしまいます。
そのため、早い時期から歯医者さんに通い慣れること、フッ素を塗って虫歯になりづらい強い歯にしたり、
シーラントという治療を行い虫歯予防をしたりしておくことが大切です。