ホワイトニングの種類とは blog

2023.03.11

歯の色は個人によって異なります。
歯の色は20段階に分けることができ、日本人の平均的な歯の色は、下から8段階目といわれています。

決して「白くない」わけではありませんが、もっと白くしたい・もっときれいにしたいという要望も多く、歯科医院でホワイトニング施術を希望する方が多くなっています。

歯を白く見せるホワイトニングには、どんな種類や方法があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

ホワイトニングの4つの種類

ホワイトニングには、4つの種類があります。どこで・どうやって施術をしていくかによって異なります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをおさえておきましょう。

①オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。
専用の薬剤やライト(レーザー)を使用するため、比較的短期間で効果を実感できる点が特徴です。

あくまでも個人差がありますが、前述した歯の色の段階を3〜4段階ほどアップすることが可能です。本来の歯以上の白さを実感できるでしょう。

歯科医院で直接施術を行うため、メリットは短期間での効果が実感できる点です。歯科医師や歯科衛生士に施術してもらうことも安心ですね。

デメリットは、短期間で白くするため色戻りしやすいことですが、こちらは個人差があります。また、奥歯はライトの照射が届かないためホワイトニングができないことです。

②ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、歯科医院で処方されたホワイトニング薬剤を、患者さん専用のマウスピースに注入し、歯に装着することで白くしていくホワイトニング方法です。

忙しくてなかなか歯科医院に通えないという方が利用される方法です。

歯の色の段階を5段階以上アップすることが可能とされ、「歯が白くなった」という実感が持てるようになります。

ホワイトニング効果が高まるメリットもありますが、デメリットもあります。
歯科医院から処方された薬剤とはいえ自分で扱うため、その場で痛みや歯がしみてもすぐに対応できないことです。歯のしみ方にも個人差はありますが、マウスピースをつけることが自己管理になるため、薬剤と相性が悪くてつけられなければ、効果は期待できないでしょう。

また、そもそもマウスピースに慣れていないと、長時間つけることに違和感や不快感を感じる方もいるでしょう。

③デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医師の指導のもと、自分で行うホームホワイトニングを並行する方法です。

それぞれのホワイトニングを単体で行うよりも、さらに効果が期待でき、効果も持続しやすいことが特徴です。

オフィスホワイトニングを行った後はホームホワイトニングを患者さんのペースで行っていきますが、間に歯科医院でのクリーニングを定期的に行うことで、こまめに歯の色をチェックしていけます。平均して歯の白さが4〜6段階アップするといわれます。
 
ホワイトニングとしてのメリットは大きいですが、通院の時間や単体での施術より費用がかかってしまいます。また、ホームホワイトニングでお伝えしたようにマウスピースを使用しますから、違和感が強い方にはデメリットもあるでしょう。

④セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは、自己責任で行うホワイトニング方法です。市販の歯磨き粉や、歯科医院では使用しない薬剤を用いて歯を白くしようとします。

歯を白くするというキャッチコピーがついているような歯磨き粉の成分のほとんどは、酸化チタンなどで、効果としては歯の汚れを分解することにとどまります。つまり、歯の汚れが除去できれば、元の歯の色になる・きれいに見えるというイメージです。

歯科医院でのホワイトニングとセルフホワイトニングの大きな違い

ホワイトニングは、そもそも医療行為です。

ホワイトニング効果がある「過酸化水素」は医療機関の有資格者のみが取り扱うことができる薬剤です。
過酸化水素は歯の内部から白くしていくように作用するため、歯を白くする効果が期待できるのです。また、歯科医院でホワイトニングを行えば、虫歯や歯周病の予防にも繋がるので、口内環境をきれいにして歯そのものを強くしていく効果も期待できるというわけです。

セルフホワイトニングの中には、民間で行う方もいるでしょう。○○クリニックや△△治療院など、名前だけ本物のように見せている場所もありますが、ホワイトニングは医療機関のみで行えることを忘れずにいてください。
また、通信販売で薬剤を入手して自分で塗布するような方法もあるようですが、避けることが賢明です。
その場限りのホワイトニングシールなど、直接歯に白いシールなどを貼る方法もあるようですが、粘着成分にも不安があります。お口の中に入れるものは、体の中にも入っていくということですから、もし使うとしても十分に成分の安全性を確かめてからにしましょう。

歯科医師のもとで安心で安全なホワイトニングを行って、確かな効果と、お口のきれいを目指していけると良いですね。

まとめ

今回は、ホワイトニングの種類について紹介しました。

ホワイトニングは歯に対するダメージが少なく見た目を改善できるので、効果を実感できる歯科治療の一つです。
材料もどんどん進化して、処置時間が短くなり、しみたり、知覚過敏を起こしにくくなるなど、患者さんにとっての負担が少なくなってきています。

ホワイトニングは手軽に始められますが、きちんと歯科医師から説明を受け、納得した上でホワイトニングを受けるようにしましょう。