歯並びが悪いのも嫌ですが、矯正装置をつけるのはもっと嫌です blog

2019.04.01

矯正装置をつけるのが嫌な理由は何でしょうか?
装置が目立つのが嫌という方が多いかもしれません。
矯正装置は、口を開けた時に装置が目立つというイメージがあるかもしれませんが、最近では目立たない矯正装置も選べるようになっています。
「装置が目立つのが嫌だ」という理由で、矯正治療を躊躇しているのであれば、目立たない矯正装置を使った治療をおすすめします。
今回は、目立たない矯正治療・装置について、特徴を詳しく解説します。

目立たない矯正治療とは

矯正治療で最も一般的なのは「ブラケット矯正」という治療法で、歯の表面に金属でできたブラケットという固定装置を取り付け、そのブラケットにワイヤーを通して、歯を動かしていくという治療法です。
ブラケット矯正は、昔からある実績の多い、確実な矯正治療方法ですが、歯の表面にブラケットを取り付けるため、口を開けた時にギラギラと金属が見えてしまうのが難点でした。
最近は、様々な目立たない矯正治療・装置が選べるようになっているので、矯正装置が目立つのが嫌で治療を躊躇している方には、目立たない矯正装置を使った治療がおすすめです。

目立たない矯正治療
・審美ブラケット矯正
・裏側ブラケット矯正
・マウスピース矯正
について、順に解説していきます。

審美ブラケット矯正

審美ブラケット矯正とは、従来のブラケット矯正の方法はそのままですが、装置の材料を、金属ではなく樹脂やセラミックなどの目立たない材料に置き換えたものです。
装置は透明や白色になるので、金属と比べて目立ちません。ただし、全く装置が見えないというわけではありません。
ワイヤーはどうしても金属製になりますが、白くコーティングされたワイヤーを使う事ができる場合もあります。
材料の種類によっては、従来のブラケット矯正よりも高額になる場合があります。

裏側ブラケット矯正

舌側ブラケット矯正とも言われます。裏側ブラケット矯正は、従来のように歯の表側では無く、裏側にブラケットを取り付ける矯正方法です。装置が歯の裏側くるので、正面からは装置が見えません。周りから矯正をしている事に気付かれない場合もあるほどです。
歯並びの状態によっては、表側のブラケット矯正よりも治療期間が長くなってしまう事もありますが、裏側ブラケット矯正の方がスムーズに歯が動くケースも存在するので、どちらが良いとは言い切れません。歯並びの状態も考慮した上で、歯科医師と矯正方法を選択しましょう。
裏側ブラケット矯正は、装置の装着感において多少のデメリットがあるので紹介します。

<裏側ブラケット矯正のデメリット>
・装置が気になる
歯の裏側で、舌が触れる位置に装置を装着するので、慣れるまで異物感や違和感を感じやすくなります。

・発音がしづらくなる
舌の触れる位置に装置がくるため、舌を動かした時にブラケットに引っかかり、発音がしづらくなる事があります。しばらくすると慣れてきますが、人前に出て話をする仕事をしている方などは注意してください。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明の板でできた取り外し式のマウスピースを装着して、歯並びと整えていく矯正方法です。マウスピースは透明なので、目立ちません。
マウスピース矯正は、矯正完了までいくつかの段階のマウスピースを順番に装着し続けていき、徐々に歯並びを整えて行きます。
マウスピース矯正の特徴を、メリットとデメリットに分けて解説します。

(1)マウスピース矯正のメリット

・装置が目立たない
大きなメリットの一つは、装置が目立たないことです。透明のマウスピースでできているので、周囲の人からほとんど気づかれる事がありません。
人と接することの多い職業の方や、ブラケット装置をつけたくない方におすすめです。

・装置を取り外しする事ができる
マウスピースは、取り外しが可能な矯正装置です。簡単に取り外す事ができるので、食事の時や歯磨きの時もストレスがありません。

・身体に優しい
マウスピース矯正は、全く金属を使っていないので、金属アレルギーの心配がありません。
お口にずっと入れておいても安心できる身体に優しい装置です。
装置の凹凸も少ないので、唇や頬などの粘膜に装置が触れて、傷つける心配もありません。

(2)マウスピース矯正のデメリット

・適応できない症例がある
マウスピース矯正は、残念ながら、全ての症例に対応できるわけではありません。抜歯を伴うような歯の移動距離が大きいような症例や、骨格自体にズレがあるような症例には向いていません。

・装着時間を守る必要がある
マウスピースには、決められた装着時間があります。取り外しが可能だからといって、外している時間が長くなると、思うような効果が現れません。
決められた装着時間をしっかりと守るよう、自己管理が必要です。基本的には、食事と歯磨きの時以外は、装着しているようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。矯正装置を付けるのが嫌な理由が、「装置が目立つ事」なのであれば、目立たない装置を使った矯正治療方法がおすすめです。
最後に目立たない矯正方法の種類をまとめます。

<目立たない矯正方法>
・審美ブラケット矯正
ブラケット矯正の装置の材料を、金属ではなく樹脂やセラミックなどの透明や白色の目立たない材料に置き換えたものです。全く装置が見えないわけではありませんが、目立ちません。

・裏側ブラケット矯正
歯の裏側(舌側)にブラケットを装着させる方法です。正面から見ても、矯正装置は見えません。ブラケットが舌の触れる位置にくるため、慣れるまでは違和感があり、発音がしづらくなる事があります。

・マウスピース矯正
透明な板でできたマウスピースを装着して、歯並びを整える方法です。装置は取り外し可能です。目立たず装着感も良い矯正方法ですが、全ての症例に適応できるわけではありません。