こんにちは。蒲田の歯医者 菊地歯科医院歯科助手の細谷です。
本格的に寒くなってきましたが、体調は崩されていませんか?
インフルエンザも流行ってくる時期なので体調管理にはお気をつけください!
今回はこのブログでも何度か症例として出てきているダイレクトボンディングという自費の治療方法についてお話させていただきます。
削ったところに歯科用レジンを直接歯に詰めて形を修復する治療方法のことで、保険診療で使用する材料より耐久性、審美性が高いものになります。
・銀歯のように型取りをしないので治療回数が1回で終わる
・直接詰めるタイプなので削る量が最小限で済む
・ほぼセラミックの材料で出来ているため審美性がよい
・1つ1つのレジンをしっかり詰めていくので耐久性が高く、2次むし歯になりにくい
・欠けてしまってもその部分だけ修理することが可能
私も実際にダイレクトボンディングという治療方法を行ったことがあります。
今でも治療したところを見るたびに本当に詰めたもので出来ているのか?と疑ってしまうくらい自然で綺麗な仕上がりにしていただきました。
※母もとても感激しています(^_-)-☆
1回の診療で終わるというのも大きなメリットであると思いますし、型取りの治療とは違い削る量が最小限なのも歯に負担がなく良い事だと思います。
ただこのダイレクトボンディングはセラミックとレジンを混合させたハイブリットセラミックと呼ばれるもので出来ているので、この材料はセラミックと比べると強度は劣ります。
その為治療範囲が大きいと適応外になってしまいます。
また、何種類ものレジンを1つ1つ丁寧に歯に詰めていき形を整えていきますので治療時間が他の治療に比べ長くなります。
患者様には長い時間お口を開けていただく事になりますが、無理はせずに疲れたら必ずお伝え下さい♪♪
治療費は35,000〜40,000円(税抜)です。自費診療になるのでカード支払いも可能です。
銀歯は目立つのが気になる方も、白くしたいと悩んでいた方もダイレクトボンディングを選択し、自然な仕上がりになったことをとても喜んでくれていました。
ダイレクトボンディングを選んだ患者様から他の治療箇所も同じようにしたいと喜びの声をお聞きし、今後も沢山の患者様にこの治療方法を知っていただきたいと思っています。
気になる事があれば気軽にスタッフにお尋ね下さい(*^▽^*)
こんにちは。
蒲田の歯医者 菊地歯科医院です。
今回は、歯周病とアルツハイマー病の関係性についてお話をしたいと思います。
ここ最近のニュースで取り上げられたのを皆さまはご存知でしょうか?
当医院に受診してくださる方々からも質問があったため、ニュース等の内容を踏まえてお話をしたいと思います。
歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因とされる脳のゴミ(アミロイドβというタンパク質)を増やし、ゴミがたまり、神経細胞が徐々に死滅することが原因として、認知症の症状が悪化するといわれています。
そして、歯周病にかかっている期間が長ければ長いほど脳にたまるゴミは増えていると考えられます。
当たり前だと思われてしまうかもしれませんが、歯周病菌を減らすことがとても重要です。
日常の歯ブラシ習慣を再度見直し、しっかりと定期的におこなうように心がけましょう!!
また、よく噛んで食べることは脳への刺激にもなりとても大切です。
忙しい時こそ、飲み込まずによく噛んでくださいね(*^^)v
いかがでしたか?
九州大学などの研究チームが発表して話題となっておりましたので、今回お伝えをいたしました。
かかりつけの歯科医院にてお口のトラブル(歯周病治療など)を相談するきっかけとなったのではないでしょうか?
当医院では、歯周病菌のPCR検査を実施しております。
ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください(^^♪
皆さまこんにちは。
蒲田の歯医者 菊地歯科医院の⻭科衛⽣⼠の⽵⽥です。
「8020運動」という言葉、ご存知でしょうか?
近年は歯科に対しての興味や関心が世間的にもかなり高まってきており、その中でもしかしたら耳にした事はあるかもしれません。
「8020運動」とは「80歳になっても20本の歯を保とう」というスローガンのもとに始まった運動です。1989年に愛知県でスタート。その後全国に広がり、現在は厚生労働省や日本歯科医師会にも推奨されています。
このスローガンは残歯数が20本以上であれば、ある程度硬い食品でも満足に噛めることを示した調査などがもとになっています。
健康で元気に身体を動かすための体力のほか、様々なウイルスや病気に負けない抵抗力をつくるのは毎日の食事です。そして、その食事を支えているのが「歯」なのです。
私達にとって歯とは、「色んなものを美味しく食べる事」はもちろん、「発音を助ける」「表情を作る」「身体の姿勢やバランスを保つ」など口の中だけでなく身体全体に関わっているとても大切な存在なのです。
また、プレジデント誌が55~74歳の方男女1000人にアンケートを取り、『リタイア前に1番やるべきだった後悔していることトップ20』を作成したところ、健康面での第1位は「歯の定期検診を受ければよかった」というアンケート結果もあります。(ちなみに第2位は「スポーツなどで身体を鍛えておけばよかった」だそうです。)
まだ8020運動が始まったころは、10%にも満たなかった8020達成者が、2016年の調査で50% (2人に1人)になっているそうです。そのため、最近では8520(85歳で20本の歯)や9020(90歳で20本の歯)ともいわれるようになっています。近年では超高齢化社会に突入していますので、達成率は良くなりつつありますが、まだまだ困っている人が多いのが実状のようです。
そして、歯数を残す事も大切ですが何よりその歯の状態を健康な状態で保つという事が大切だと思います。
歯を失ってしまってもインプラントや義歯などで補い、しっかりと噛み合わせる歯をつくる事により咀嚼する力を回復する事が出来ます。
日頃のセルフケアを続けること、歯科の定期検診に通うことなど、毎日の一つひとつの積み重ねが将来の自分自身の健康に繋がります。
口の中に歯があるということは当たり前の事と思いがちですが、それがとても有難く感謝すべき事なのです。
今日から意識して日頃のケアに取り組んでいきましょう。
こんにちは、蒲田の歯医者 菊地歯科医院歯科衛生士の影山です。
今回私は前歯矯正『invisalign go』についてお話しします。
以前のブログでも当院スタッフのinvisalign go体験談を載せていますので、ここではinvisalign goについて説明していきます。ぜひ参考にしてみてください。
invisalign goとは透明マウスピース型の装置を使った前歯矯正のことを言います。当院で行っている矯正治療法は「歯列全体の矯正治療」と「前歯に限定した矯正治療」の2種類があります。
歯列全体の矯正治療「invisalign」は矯正治療専門ドクターの元で治療を行います。当院では月に4~5回程度矯正治療専門ドクターが来て相談から治療まで行っております。
全ての歯を奥歯から動かして矯正治療を行うので、専門的な知識や経験のある矯正専門ドクターが治療を行うのに対し、前歯に限定した矯正治療「invisalign go」は一般治療ドクターが治療を行います。
歯列全体の矯正治療と違い歯を動かす範囲が限定されていること、最新のシステムAIによるマウスピース矯正プログラムによって、より効率的でスピーディーな治療を行うことが出来ます。
などがあります。
invisalign go治療に適している歯並びは前歯だけのがたつきや、すきっぱ、以前に矯正治療をして綺麗に治したのに後戻りしてしまった歯などがあります。
全ての歯が対象ではありませんがinvisalign goの適応でない場合でも同じマウスピース型矯正のinvisalignがありますので選択肢の幅が広がるのではないかと思います。
簡単にinvisalignとinvisalign goの違いを表にしてみました。
invisalign(全体) | invisalign go(前歯のみ) | |
---|---|---|
装置の種類 | マウスピース | マウスピース |
治療範囲 | 全部の歯が対象 | 前歯のみ |
治療期間 | 約1~2年 | 約5~7か月 |
治療費 | 85万+TAX(菊地歯科医院) | 40~45万+TAX(菊地歯科医院) |
「歯並びは昔から気になっているけれど、金額や治療期間が長いのが気になる」「見た目が気になって治療に踏み切れなかった・・・」という方は是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
はじめにカウンセリングを行い、口腔内の状態をチェックします。
次に、専用のスキャナー(iTero)を使い矯正治療後のイメージをデータとして出すことが出来ます。より歯並びが綺麗になったイメージが出来ます。(あくまでもイメージですので治療計画とは異なります。)
次に精密検査を行います。ここではスキャニングデータの他にレントゲン写真やお口の中の写真を撮ります。
これらのデータをもとに治療計画が出来上がります。ここでマウスピースの枚数や、歯の表面につけるアタッチメントや歯の隙間を作る処置が必要かどうかわかります。ここでご納得いただけるといよいよinvisalign goでの前歯に限定した矯正治療がスタートします。
従来のワイヤー矯正治療とは違い歯型をとることがないので、歯型をとるとき気持ち悪くなりやすい方にも安心して治療を受けていただけるのではないかと思います。
また、ワイヤー矯正と違ってマウスピース型矯正は取り外しができるのはもちろんのこと、痛みもワイヤー矯正の1/2~1/3に軽減されます。
ここまでの説明で、マウスピース型矯正治療の素晴らしさがわかったのではないでしょうか?
ただし、1つだけデメリットがあります。それは「マウスピースをつけないと動かない」ということです。
使用時間は1日20時間以上になります。食事と歯磨き以外は常につけて頂かないと上手に歯は動いてくれません。心配な方もいらっしゃるかと思いますが、使用時間さえ守って頂ければ綺麗な歯並びを手に入れることが出来ます。患者様がしっかりと治療に臨めるように、ドクター・スタッフが全力でサポートさせてもらいます。
また私たちスタッフもinvisalignとinvisalign goの違いについてより詳しく知るために外部からセミナー講師に来てもらい院内セミナーを行いました。知っていた知識の再確認、知らなかった知識を学ぶことが出来ました。
より多くの患者様に綺麗な歯並びを手に入れて頂ければと思います。
いかがでしたでしょうか?少しでも興味があったり気になることがあればお気軽にご連絡ください。
こんにちは。蒲田の歯医者 菊地歯科医院の歯科衛生士の野田です。
今回は良く噛む事のメリットを紹介します。
食事をする時、当たり前のようにしている噛む事。
しかし「よく噛んでいるか」はどうでしょうか?
よく噛むと顎の骨が丈夫になり、歯並びが良くなります。
口の周りの筋肉も鍛えられ、表情が豊かになるほか、口がしっかり開くようになるので言葉の発音が良くなります。
その昔は硬い物から柔らかいものまで歯応えにバリエーションがあったため、よく噛んで食べていました。
しかし今は、歯応えのある食べ物が減っています。
だからこそ噛むことをしっかりと意識したいところです。
日頃から噛むことを増やすように心がけましょう(*^^)v
よく噛む事は「脳を活性化させる」と言われており、脳の種々の領域が活性化するという事が分かっています。
「考える」「コミュニケーションをとる」「意思を決定する喜怒哀楽を抑制する」「意識や注意を集中させる」など最も知的で論理的な機能が局在している脳の前頭前野が活性化する割り合いは、若い方よりも普段から良く噛む高齢者のほうが高い事が判明しています。
“年だから“と言わず、普段からよく噛み、前頭前野を刺激することが大切です。
また記憶力もアップします。よく噛む事で海馬を活性化し記憶力の低下を軽減します。
それから、よく噛めるような歯に治療すると空間認知能力が回復する可能性もある事が分かっています。
健康な歯でよく噛む事を心がけることはとても大切です。
さらにストレスの解消にも関係があります。
嫌なことがあった時やイライラした時は、ガムを噛んでみてください。気持ちが楽になるはずです。
そして最後に肥満にならない為にも「よく噛む事」です。
しっかり噛んで食べると、脳にある満腹中枢から
“もうお腹がいっぱいだから食べなくていいよ“というサインが出てくると同時に
“お腹が空いたから食べよう“という摂食中枢のサインにストップがかかります。
これで食べ過ぎずに済みますね(>_<)
子どもの頃、「よく噛んでゆっくり食べなさい」とよく言われました。
よく噛む事は大切だと改めて思います。
皆さんも今日からぜひよく噛む事を意識してみて下さい。
こんにちは。蒲田の歯医者 菊地歯科医院の歯科助手の小俣です。
今回、私も治療を受けているインビザラインGoの体験談をお話しさせて頂きます。
実際に矯正治療を受けたいけど、悩んでいるという方はご参考にしていただければと思います(*^^)v
私は今年の4月からインビザラインGo(マウスピース矯正の一種)での矯正治療を始めました。
以前から上の前歯と犬歯が前に出ているのが気になっていましたが、ワイヤー矯正だと見た目が嫌だったのと痛みが怖くて矯正には踏み切れずにいました。
当医の矯正医でもあります松岡先生に相談したところ、マウスピース矯正は殆ど痛みがなく、見た目は気にならないとのお話をいただきました。
また、前歯のみの矯正はインビザラインGoで十分歯並びが良くなるとアドバイスをしていただきました。
歯科医院で勤務していることもあり笑顔の印象を良くしたかったのと、八重歯は無くしたかったので矯正治療に踏み切りました。
少し前までは八重歯はチャームポイントであったり可愛いなどと言われていたこともありますが。。。
それよりもキレイな歯並びにしたいという思いが強くなりました♪♪
矯正治療の初回は精密検査です。
元々の状態を記録する為にお口の中をカメラで撮影し、その後iTero(光学スキャナー)という機械でスキャン(型取り)します。
撮影からスキャン(型取り)は少しの時間で終わるので、個人的には負担が少ない印象です。
スキャナーでの型取りは従来の歯科材料を使うものより、負担がかからず終えることができます。
余談ですが、当医院の歯科衛生士の影山さんはとても上手です(^_-)-☆
スキャン(型取り)後はすぐに簡易シミュレーション画像を3Dで見ることができます。
今の状態とインビザラインGoによる矯正治療後シュミレーションをビフォアーアフターで比較確認できでとてもイメージがしやすいです。
その後、先生が今後の治療計画を説明及び作成し、治療がスタートとなります。
矯正用のマウスピースをアライナーといい、海外で製作されたものが日本に届きます。
※現在、コロナ禍で納期が遅くなっている為、3・4週間くらいで矯正装置が届くとのことです。
まず治療初日は治療計画にそってアタッチメントというボタンみたいなものを数ヶ所歯につけました。このアタッチメントは、2、3日程度で慣れましたがほぼ歯と同じ色なので目立ちません。しかし食事の際には違和感がややありました。
それとIPR(歯と歯の間に隙間をつくる方法)を行った為、歯を少し削りました。
そしてアライナーを装着!当初は違和感がありましたがこれも2、3日でなくなりました。心配していた痛みは・・・ありませんでした!
私は仕事中の受付対応や電話対応など話すことが多く、滑舌を心配していたのですがそれに関しても問題ないです。
アライナーは10日で次のアライナーに交換していきます。
20代の方は1週間で交換するのが目安とされています。
交換時期はちょっとしたむずむず感がありました。辛かったのはアライナーを食事のとき以外はずっと装着している為、気軽に間食できないことでした。
でも、ダイエットにはいいかも( ^)o(^ )
期間は5、6か月くらいの予定です。思ったよりインビザラインGoでの矯正は装置が目立たないところや洗えるので衛生的なところ、短い期間で治療できることにとても魅力を感じました。本当にはじめて良かったと思います。
いかがでしたでしょうか?
とても続けやすいマウスピース矯正の治療経過はまたブログにてご報告いたします。
部分的に歯並びが気になる方にはぜひおすすめです♪♪
こんにちは。蒲田の歯医者 菊地歯科医院管理栄養士の伊藤です。
今年度は今まで月に一回食育レシピとして歯に良い食材を使ったレシピを発信してきましたが、今回はそのまとめのようなものとして、結局歯に良い栄養素はどういうものなのかをご紹介していきたいと思います。前回パート1としてタンパク質、カルシウム、ビタミンDについてご紹介しました。今回はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、マグネシウムについてご紹介していきます。
ビタミンAは歯の表面のエナメル質の形成に必要な栄養素です。ビタミンAが欠乏した状態が続くとうまく歯の石灰化が進まないため、特に永久歯に生え変わる成長期には意識してとりたい栄養素です。抜粋して1日の推奨量を示すので参考にしてください。
1日の推奨量(μgRAE/日)
男性 | 女性 | |
---|---|---|
8~9歳 | 500 | 500 |
10~11歳 | 600 | 600 |
12~14歳 | 800 | 700 |
18~29歳 | 850 | 650 |
30~64歳 | 900 | 700 |
多く含む食品
・レバー類※かなり多く含まれ、食べる頻度や量が多いと過剰症のリスクもあるので注意
例…鶏レバー:10gで1400㎍
・にんじん…1/3本で240㎍
・くろまぐろ赤身(生)…50gで420㎍
お口の中の粘膜の細胞を再生する働きがあります。欠乏していると口内炎ができる原因にもなります。1日の推奨量は18~49歳の男性で1.6㎎、50~74歳だと1.5㎎、女性は18~74歳で1.2㎎です。さらに妊婦・授乳中の方は多めにとることが推奨されています。
《多く含む食品》すべて100gあたり
・鶏レバー…1.8㎎(ビタミンA過剰に注意)
・緑茶…1.4㎎
・紅茶…0.8㎎
・納豆…0.56㎎
・卵…0.43㎎
※海苔やアーモンドも豊富ですが推奨量程を摂るには100gも摂らないといけないので効率的ではありません。
体内でタンパク質からエネルギーを産生したり、筋肉や血液を作ったりする働きに関係する栄養素です。よって皮膚や粘膜の健康維持につながります。1日の推奨量は18歳以上の男性で1.4㎎、女性で1.1㎎です。
《多く含む食品》すべて100gあたり
・牛レバー…0.89㎎
・ビンナガマグロ…0.94㎎(マグロ赤身はどの種も多い)
・かつお…0.76㎎
・鮭…0.64㎎
・鶏ささみ…0.62㎎
体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンをつくるのに不可欠な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。またビタミンD同様、カルシウムの吸収を助ける役割もあります。
1日の推奨量は12歳以上の男女で100㎎です。
《多く含む食品》すべて100gあたり
・緑茶…260㎎
・赤ピーマン…170㎎
・芽キャベツ…160㎎
・ブロッコリー…140㎎
・ピーマン(緑)…76㎎
・柿…70㎎
・キウイ…69㎎
※ビタミンCは水に溶出するので茹でる以外の調理法がおすすめです。
カリウムイオンが知覚過敏を軽減する効果があるといわれています。しかしカリウムは通常の食事で1日の目安量よりも欠乏することはそんなにありません。比較的どの食品にもまんべんなく含まれていますが、特に野菜や果実、大豆製品に多く含まれています。
カルシウムと同様、歯の形成に必要な栄養素です。長期にわたって不足すると骨粗鬆症の発症につながります。現代の日本人は不足気味の傾向にあるようです。1日の推奨量は、男性で18~29歳は340㎎、30~64歳で370㎎、65~74歳で350㎎、女性は18~29歳で270㎎、30~64歳で290㎎、65~74歳で280㎎です。
《多く含む食品》すべて100gあたり
・紅茶…210㎎
・緑茶…200㎎
※海藻類、種実類(ごまやナッツ)も多いですが100gで推奨量程なので沢山食べなければなりません。
以上が歯に良い栄養素についてのまとめです。
全ての栄養素を毎回意識して基準値に達するようにとるのはとても大変です。自身が不足していると感じる栄養素を意識してとったり、「口内炎ができやすい」「歯医者で酸蝕症といわれた」など口内に関する悩みに合わせて意識してとったり、できるところから無理なくしていきましょう。歯に良い栄養素を知ってお口の中の健康を保ち、いくつになってもおいしくご飯を食べたいですね。
ほとんどの人は、歯の痛みの有無を基準として口の中の健康を判断しています。
内科の場合、病気の発症の可能性を考えて定期検診を受診しますが、
一方で歯科の場合は歯の痛みの有無で健康状態を独断で判断する人が多いのです。
そのため、歯が痛くない人は定期検診を不要と考え、「私は歯が痛くないから虫歯はない」と自信を持ちます。
しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
歯が痛くないことは、イコール口の中が健康だと100%断言できるのでしょうか。
歯が痛くない人でも、診察してみると虫歯が発症しているケースがあります。
虫歯になると歯が痛くなるイメージを持っている人が多い以上、この診断に納得できないかもしれませんが、
実際に次のケースの虫歯では歯が痛くなることはなく、またケースとして決して稀ではないのです。
虫歯になりかけの状態では歯が痛くならず、これは虫歯が歯の表面のみに留まっているからです。
虫歯で歯が痛くなるのは進行して象牙質に到達するためであり、
一方でエナメル質に覆われた歯の表面は痛みを感じることがなく、そのため初期の虫歯に痛みはありません。
痛みを感じない虫歯の中で最も厄介なケースで、虫歯治療した歯が再度虫歯になることを二次虫歯と呼びます。
この時、最初の虫歯で神経を失っている場合は、いくら二次虫歯が進行しても痛みを感じません。
しかも、見た目は詰め物で処置されているため虫歯を自覚しづらく、進行を許しやすいのです。
虫歯の痛みは進行することで増しますが、神経が死んでしまうと途端に痛みを感じなくなります。
そのため、重症化した虫歯ではむしろ痛みが一切ないのです。
もっとも、重症化する以前に痛みを感じるため、このケースにおいて虫歯を自覚していないことは考えられません。
…このように、歯が痛くならない虫歯として3つのケースが考えられ、
この点から分かるとおり「歯が痛くない=虫歯がない」とは言い切れないのです。
口の中の病気は虫歯だけではなく、代表的な病気として歯周病も挙げられます。
歯周病は「歯の周囲の病気」の文字から連想できるとおり歯の病気ではなく、正確には歯の骨の病気です。
ここで問題となるのが、歯周病には目立った自覚症状がないということです。
実際、歯周病の自覚症状を挙げると次のようになります。
・歯肉が腫れる・変色する・張りがなくなる
・口臭がする
・歯石ができる
・歯が伸びたように見える(歯肉が下がる)
・知覚過敏が起こる
・歯が動く・グラつく
この中で痛みといえるのは知覚過敏くらいで、他の症状ではいずれも痛みを感じません。
そもそも知覚過敏もある程度進行した歯周病に起こる自覚症状、
つまり、例え歯が痛くなくて虫歯もなかったとしても、歯周病が発症している可能性があるのです。
歯に痛みを感じない虫歯と歯周病、自覚症状がなければ怖くないと考える人もいるかもしれません。
しかし、これらの病気は自覚症状がないからこそ怖いということを覚えておきましょう。
なぜなら、私たちが病気を自覚するきっかけは、ほとんどが発症による自覚症状によるものだからです。
頭が痛ければ頭の病気を予感して、胃が痛ければ胃の病気を予感して検査を受けますよね。
しかし、仮にこれらの病気で痛みがなければどうなるでしょうか。
おそらく、頭も胃も健康だと思ってしまって病気の発症に気づけないでしょう。
そして、病気の発症に気づけないことでその病気は進行してしまうのです。
痛みを感じない虫歯・歯周病にもこれと同じことがいえ、
痛みがないからこそ怖い病気であり、それが発覚したことは重症化を防げた意味でプラスと捉えてください。
定期検診を受診することは、虫歯・歯周病を早期発見できるだけでなく、
これらの予防効果が高まるメリットもあります。
例えば、歯のクリーニングをすることで歯磨きでは除去しきれないプラークの除去も可能。
また、ブラッシング指導を受けることによって歯磨きの技術が高まります。
さらに、生活習慣のヒアリング・改善のアドバイスは生活習慣病である歯周病の予防にもつながり、
食生活などによる虫歯発症のリスク・予防方法も学ぶことができるでしょう。
いかがでしたか?
最後に、歯の痛みと健康の関係についてまとめます。
1. 歯が痛くない人でも虫歯の可能性がある :初期の虫歯・神経を失った歯の二次虫歯などは、痛みを感じない
2. 歯が痛くない人でも歯周病の可能性がある :歯周病は静かに進行する病気。虫歯のような痛みは感じない
3. 自覚症状がないことの怖さ :自覚症状がないからこそ、病気の発症に気づけず進行を許してしまいやすい
4. 定期検診を受診するメリット :虫歯・歯周病の早期発見だけでなく、予防効果も高まる
これら4つのことから、歯の痛みと健康の関係について分かります。
確かに、歯の痛みの有無は口の中の健康状態を知る目安になりますが、あくまで目安であり、
初期の虫歯や二次虫歯、歯周病などが発症している可能性もあるのです。
つまり、歯の痛みの有無は口の中の健康状態を判断する根拠にはならないということです。
蒲田の歯医者 菊地歯科医院の歯科助手・管理栄養士の伊藤めぐみです。
寒くなってくる時期と言えばやっぱり食べたくなるのは鍋料理ですよね♪♪
今回は、歯の健康も考えた、寒い冬にぴったりの食育レシピをご紹介いたします(*^^)v
・鱈
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富。カルシウムは歯に必須の栄養素ですが吸収率はあまりよくないのでビタミンDと一緒に摂取すると効率よく体内で利用されます。
また歯の土台作りに必要なたんぱく源になります。
・がんも
がんもはカルシウムが豊富で大きいもの1個分で1日の推奨量の約1/2の量を摂取できます。カルシウムは歯の石灰化に必要な栄養素です。またカルシウム不足で歯以外の骨がもろくなるので骨粗しょう症に繋がります。歯はあごの骨と繋がっています。骨粗しょう症だと骨が溶けやすくなるので歯周病のリスクも高まります。
・大根
大根はビタミンCが豊富。ビタミンCはコラーゲン合成促進効果があり、歯肉を健康に保ちます。またビタミンD同様カルシウムの働きを助ける役割もあります。また大根は野菜類の中ではカルシウムが比較的多く含まれています。
・人参
人参はカロテンが豊富。カロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは歯の表面のエナメル質形成に必要な栄養素です。
・キノコ類
きのこにはビタミンDが豊富に含まれています。またキノコ類に含まれるβグルカンは免疫力を高めるといわれているので今の時期に積極的にとりいれたい食材です。
材料(2人分)
・鱈…2切れ
・京がんも…4個(大きいがんもなら2個)
・大根…5センチくらい
・人参…1/3個
・水菜…1/2袋
・しめじ…1/2株
・えのき…1/2株
・シュレッドチーズ…40g
・水…400ml
・味噌…大さじ1 ※A
・麹甘酒(酒粕でも)…大さじ1※A
・和風だしの素…小さじ1※A
1. 大根と人参は皮をむいて、1センチほどの厚さの輪切りにする。
2. 水菜は5センチ幅に切り、キノコ類は石づきを落とし食べやすい大きさに割く。
3. 鍋に水を入れ沸騰させたらAを溶かし入れ、鱈とがんもと1を入れ、1がやわらかくなるまで中火~弱火で煮る。
4. キノコ類と水菜を入れ、きのこに火が通るまで煮る。
5. チーズを加え溶けたら火をとめて完成。
蒲田の歯医者さん、菊地歯科医院です。
Dr.松岡の12月の矯正相談および診療日をお知らせします。
12月1日(火)16:00~20:00
12月11日(金)16:00~20:00
12月19日(土)10:00~18:00
12月24日(木)16:00~20:00
となります。
お気軽にご相談ください。
※今月は日曜診療がございません。