位相差顕微鏡って何 blog
2025.06.10
菊地歯科医院院長の菊地健太郎です。
当医院では初診の患者様に対して位相差顕微鏡による細菌検査を実施しております。
この検査でお口の中の細菌の量やその細菌の傾向を知ることにより患者様のお口の中の状態を知ることができ、治療の参考になりまた虫歯や歯周病予防に役立てています。
お口の中には細菌が数百種類存在すると言われており、その中で虫歯菌はミュータンス菌という細菌が主に悪さをします。
歯周病に関してはレッドコンプレックス(ポルフィロモナス・ジンジバリス、トレポネーマ・デンティコーラ、タンネレラ・デンティコラ、タンネレラ・フォーサイシア)という最も悪さをする3菌種を中心に複数の菌が関与する混合感染症です。
このようにお口の中の病気は細菌が関係しています。
菊地歯科医院ではこの細菌を可視化するために位相差顕微鏡というシステムを用いて、お口の中の歯の面に付着しているプラークを一部採取してプラーク中の細菌を顕微鏡で確認してモニターを通して患者様に見ていただいております。
しかしながらこのシステムは細菌を特定することはできなくて、あくまで細菌が存在することと細菌の量を患者様に知っていただくことが目的です。細菌を特定するにはPCR法という特別な検査が必要です。ご興味がある患者様はお気軽にスタッフまでご相談ください。