何度も虫歯にならないためにどうすればよいですか? blog

2024.01.15

何度も虫歯にならないためにどうすればよいでしょうか?

どれだけ注意していても、何度も繰り返し虫歯になってしまう方がいます。
今回は、繰り返す虫歯についてお話したいと思います。

何度も虫歯になるのはなぜでしょうか?

ここでは、何度も虫歯になる原因を5つ紹介します。繰り返す虫歯の原因を知って、対策を進めていきましょう。

生活習慣や食生活の乱れ

生活習慣や食生活が乱れていると、虫歯になりやすいといわれています。そもそも虫歯は、口の中にいる細菌が糖質を代謝する際に出す酸が原因の一つです。

甘いお菓子や飲み物をだらだら飲み食いしていたり、間食が多かったりすると虫歯になりやすくなります。また食後の歯磨き習慣を大切にしていないと、何度も虫歯になるリスクが高くなります。

唾液の分泌量

唾液の主な作用は細菌を洗い流し、酸で溶かされた歯を修復することです。唾液の分泌量が多いほど、虫歯になりにくいといわれています。

しかし体質的に唾液の分泌量が少なくねばねばしている人は、口の中に細菌が留まりやすくなり、何度も虫歯に悩まされることがあります。

唾液の分泌量は歯周病にも影響するため、虫歯だけでなく歯周病にもなりやすくなります。

口呼吸

口呼吸とは、吸う息と吐く息の両方を口から行うことです。口呼吸の人の多くは、いつも口が開いていて、「ポカン口」になっています。

口呼吸が習慣になっていると、口が乾燥して唾液量が少なくなってしまいます。また、口呼吸は顎の形成に影響をするため、歯並びや噛み合わせが悪くなることもあります。
そのため、口呼吸を続けていると何度も虫歯になるリスクが高まります。

歯並びや噛み合わせが悪い

歯磨きは虫歯予防の基本ですが、歯並びや噛み合わせが悪いと、歯の裏側や歯と歯の間、奥歯に歯ブラシが届きにくく、丁寧に歯磨きをしていても磨き残しが発生します。その結果プラークが溜まりやすくなり、同じ場所で虫歯が発生しやすい状態になるのです。

治療を終えて油断している

虫歯治療を終えた後、もう治ったと油断していませんか?同じ場所は虫歯にならないと思って、歯磨きを怠ったり、歯科医院での定期検診を止めたりする人もいます。

しかし治療で手を加えた歯は何もしてない歯と比べて虫歯の再発率が高いのが現実です。そのため適切なケアを続けないと、何度も虫歯に悩まされることになります。虫歯治療が終わったからといって油断せず、お口の健康を保つことが大切です。

何度も虫歯にならないためにできること

虫歯を繰り返す原因を踏まえて、何度も虫歯にならないためにできることを5つ紹介します。

正しい歯磨きをする

歯磨きを正しく行えば、虫歯のリスクを減らせます。丁寧に歯磨きをしているのに虫歯に何度もなってしまう方は、歯磨きの仕方に問題があるかもしれません。

正しい歯磨き方法を知りたい方は、歯科医院で歯磨き指導を受けるとよいでしょう。効果的な歯磨き方法が分かり、虫歯になりにくくなります。

間食を減らす

食事の間にお菓子を食べる習慣がある方は、間食をできるだけ控えるようにしましょう。とくに長時間だらだらと食べ続ける、ちょこちょこ食べて歯磨きしないままでいるような食生活は見直しをおすすめします。

間食をする場合は、食べる時間を決め、飲み物は糖分を含まない水やお茶にするなど工夫してみましょう。さらに間食後は、歯磨きを忘れずに行うことが大切です。

鼻呼吸を意識する

口呼吸をしている方は、できれば鼻呼吸に切り替えましょう。鼻呼吸のトレーニングは様々ありますが、まずは何が原因で口呼吸になっているかを考えてみてください。

口を閉じる筋肉が低下していて口呼吸をしている可能性がある際は、口を大きく開けて「あ・い・う・べ」というあいうべ体操が有効的です。

慢性的な鼻詰まりで口呼吸になっているのなら、耳鼻科や耳鼻咽喉科に相談してみてもよいでしょう。

歯並びを治す

歯並びを綺麗にすることで、歯ブラシの毛先が歯の隅々まで届きやすくなります。その結果、虫歯の原因になる食べかすを綺麗に取り除けるようになります。

さらに出っ歯の人は歯並びが原因で舌が収まりにくく、口呼吸になりやすいといわれています。そのため歯並びを改善すると、口呼吸から鼻呼吸に切り替えやすくなることもあります。
虫歯だけでなく、歯並びについても意識することが大切です。

歯科医院に定期的に通う

何度も虫歯にならないためには、歯科医院で定期的に口の中をチェックし、歯のクリーニングをするとよいでしょう。定期検診をすることで、虫歯予防や早期発見につながります。

虫歯になってから歯科医院を訪れるのではなく、虫歯を予防するために歯科医院を利用してみてください。

まとめ

今回は、何度も虫歯にならないためにどうすればよいのかを解説してきました。生活習慣や食生活の乱れ、口呼吸などが、何度も虫歯になる原因だと考えられます。また、虫歯治療が終わった後も油断をしないことも大切です。

虫歯を繰り返さないためにも、なるべく間食は避けたり、定期的に歯科医院で検診を受けて日頃からお口の健康を保ち、虫歯になりにくい状態を目指しましょう。