入れ歯にも種類がある? blog

2023.08.10

入れ歯には様々な種類や材質がありますが、どのような種類があるのかをご存じでないかもしれません。
入れ歯の種類を知ることで、ご自身にあった入れ歯選びができるようになります。
今回は、入れ歯の種類について紹介します。

部分入れ歯と総入れ歯

入れ歯は、大きく分けて、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。残っている歯の状態によって、どちらかを選びます。

  • 部分入れ歯…歯が残っている方
  • 総入れ歯…歯が残っていない方

部分入れ歯は簡単に取り外しができ、残った歯に金具や樹脂製のフックなどで固定して使います。

一方、総入れ歯は、人工歯を支える「床(しょう)」が歯ぐきや上顎全体を覆うタイプが主流です。基本的には就寝時やお手入れ時以外は装着したままで使います。

保険適用と自由診療

部分入れ歯と総入れ歯は、それぞれ保険が適用できるものとできないものがあります。

保険が適用できる入れ歯は、自己負担が少ないというメリットがあります。3割負担の方は、1万円から3万円前後で作製が可能です。ただし保険適用の入れ歯は素材や作り方が定められていて、お口の状況によっては装着感や会話の時などに違和感を覚える方も少なくありません。

一方、自由診療の入れ歯は保険が適用されない代わりに、金属を使わない物やご自身にあった装着感を得られるなど、保険適用の入れ歯よりも違和感を軽減できるといわれています。
また、残っている歯が少なくて部分入れ歯と総入れ歯で悩むときは、自由診療であれば臨機応変な入れ歯を作製できる可能性があります。入れ歯治療に精通した歯科医院で、ご自身にあった入れ歯を作るとよいでしょう。

ただし、自由診療の入れ歯は保険適用の入れ歯よりも高額になるため、費用面も含め、歯科医師とよく相談して治療を進めるようにしましょう。

主な入れ歯の種類

ここからは、主な入れ歯の種類を紹介します。

  • レジン床義歯
  • ノンクラスプデンチャー
  • 貴金属(ゴールド)プレート義歯
  • コバルトクロムプレート義歯
  • チタンプレート義歯
  • テレスコープデンチャー
  • マグネット義歯

なお保険適用以外の入れ歯は、自由診療になります。また、入れ歯は経年劣化や想定外の負荷で壊れる可能性があるため、注意が必要です。

それぞれのメリットやデメリット、特徴を解説します。

レジン床義歯

レジン床義歯は、保険診療で作製するプラスチックで作られた入れ歯のことです。多くの方がイメージされる入れ歯は、レジン床義歯ではないでしょうか。

メリットは修理が簡単にできるうえ、合わせ直しも容易である点です。さらに保険診療のため、自由診療の入れ歯よりも安く作製できます。

デメリットは厚みがあり違和感を覚えたり、噛みにくさを感じたりする点です。また、万が一落としてしまうと割れやすい素材といえます。

ノンクラスプデンチャー

自由診療の部分入れ歯の1つであるノンクラスプデンチャーは、金属部分のバネがなく、ナイロン性の素材で作られた入れ歯です。従来の入れ歯は金属のバネがついていて、口を大きく開けたときに入れ歯のバネが目立っていました。

ノンクラスプデンチャーは金属のバネがない分、自然な口元になります。また、金属アレルギーの方も、アレルギーの心配がいりません。軽くフィット感がよいため、初めて入れ歯を入れる方も、装着に慣れやすいといわれています。

デメリットとしては、壊れた場合、材質が特殊なため歯科医院での修理ができないことです。技工所で修理または作り直しになってしまいます。

貴金属(ゴールド)プレート義歯

貴金属(ゴールド)プレートは、金や白金を使って作られた入れ歯です。適合性が高いうえに腐食が起きにくいため、入れ歯の色が変わる心配がありません。床をかなり薄くできるため、違和感が少なく、食べ物の温度を感じることもできます。

また、他の入れ歯ではみられない光沢があり、美しい輝きがみられます。アレルギー反応もほとんどありません。なお貴金属(ゴールド)プレートも、自由診療の入れ歯です。

コバルトクロムプレート義歯

自由診療のコバルトクロムプレートは、保険適用の入れ歯に比べて薄いという特徴があります。さらに熱が伝わりやすいため、今までと変わらず、食事が楽しめるでしょう。

あわせて耐久性がよいといわれていて、長く快適に使えるところが魅力的です。

チタンプレート義歯

自由診療のチタンプレートは、フィット感に優れて口が広く感じるといわれています。体に優しいチタンが使われていて、金属アレルギーもほとんど起きません。

注意点としては、基本的に総入れ歯に適用されることです。部分入れ歯の場合は、他の種類を選ぶことが多いでしょう。

テレスコープデンチャー

テレスコープデンチャーは、留め金のない部分入れ歯です。ご自身の歯を土台とするはめ込み式の入れ歯で、歯にしっかり馴染みます。見た目に違和感が少ないため、入れ歯をしていることが周りに分かりにくいでしょう。

自由診療の部分入れ歯を探している方に、おすすめの入れ歯です。

デメリットとしては、ご自身の歯を削ることです。また、土台となる歯が虫歯になると、作り直しになってしまいます。

マグネット義歯

マグネット義歯は、ご自身の歯の根っこまたはインプラントと義歯を固定する部分に磁石を組み込んで安定させた入れ歯です。保険診療ではありませんが、見た目が自然で多くの方に選ばれています。主なメリットは入れ歯の浮き上がりがほとんどなく、固い食べ物も食べやすい点です。

まとめ

このように、一口に入れ歯といっても、保険か自費かだけでなく、入れ歯自体に様々な種類や材質があります。

ご自身が優先したいこと(見た目、費用、食事のしやすさなど)、体質やお口の状態などによって、最適な入れ歯を選ぶとよいでしょう。

入れ歯に関して気になることがあれば、ぜひ当院にご相談ください。