歯周病を防ぐ!日々のデンタルケアでできること blog

2022.10.21

歯周病は自覚症状があまりなく、気がつかないうちに進行してしまう歯茎の病気です。しかも、成人の約7割が歯周病になっている、または過去になったことがあるという誰にでも起こり得る身近な病気なのです。
そんな歯周病を防ぐには、どうすればいいのか。今回は歯周病を防ぐためにできる日々のデンタルケアについて解説します。

歯周病になりやすい人とは?

知らず知らずのうちに歯周病になりやすい生活習慣をしていないか、振り返ってみましょう。





当てはまるものはありましたか?
歯周病は、食べかすが口腔内に残りプラークとなり、歯茎が炎症している状態です。歯周病を防ぐには、口腔内の食べかすなどをきちんと除去し、プラークにさせないことが大切なのです。

  • 食べるのが早いと唾液と食べ物が十分に混ざらず、口の中の食べかすが残留しやすくなります。また、歯周病菌の栄養となる食べかすが常に口腔内に留まってしまう状態になるので、だらだらと間食を続けてしまうのもよくありません。
  • ブラッシングだけでは、歯と歯の間に挟まったプラークを除去するのは難しいため、歯磨きの時には歯間ブラシやフロスなどを使ったプラーク除去が必要です。
  • 喫煙をしている方は歯周病に特に注意しましょう。タバコに含まれるタールは粘着質で吸着性が強いため、それにより非喫煙の方よりもプラークが付着しやすくなります。さらにニコチンは、歯周病への抵抗力を低下させる作用があります。
  • 歯科医院では、自分では分かりづらい歯周病の発見や正しいデンタルケアなどを教えてもらうことができます。定期的に歯科医院で健診することで、歯周病の有無やデンタルケアのブラッシュアップが可能です。

歯周病を呼び寄せるような生活習慣を見直し、歯周病からご自分の大切な歯を守りましょう。

歯茎のセルフチェック

生活習慣を振り返って、もしかしたら歯周病かもしれないと心配になった人がいるかもしれません。次の項目を確認して歯周病になっていないかセルフチェックしてみましょう。





もし、ひとつでも当てはまる項目があれば歯周病の可能性があります。
歯周病は見た目では分かりにくい病気です。少しでも気になるようなら、歯科医院での受診をおすすめします。

歯周病予防のためにできる5つのこと

歯周病にならないために生活習慣の見直しなど、歯周病予防のためにできる5つのポイントを紹介します。

  1. プラークをできるだけ残さないブラッシングをマスターする
  2. 歯周病の直接的な原因となるプラークを除去するためのブラッシングをマスターすることが大切です。歯ブラシでのブラッシングだけでなく、歯間ブラシやフロスなどを利用して歯と歯の間のプラークを除去しましょう。
    歯磨きと歯間ブラシやフロスだけでは取り除けない歯周病菌は洗口液などを使いましょう。口腔内の隅々まで液体が行きわたり、薬用成分により虫歯や歯周病予防に効果が期待できます。

    歯ブラシはヘッドのサイズが小さめで毛の長さが短めのものがおすすめです。ヘッドが小さいと奥歯にも届きやすいので磨き残しが少なくなります。歯周病を予防するために自分に合った歯ブラシを使うことも大切です。歯ブラシが古くなると雑菌の温床となったり、毛が広がるとブラッシングの効果が弱まります。個人差はありますが、1ヶ月程度で交換するのが理想的です。
    寝ている時は唾液の分泌量が減少します。殺菌作用のある唾液が減少すると歯周病菌が増殖しやすい環境になります。寝る前の歯磨きは特に念入りに行いましょう。

  3. しっかりとよく噛んで食べる
  4. 食事はよく噛んで食べることで唾液と食べ物が混ざります。それにより飲食時の口の中の食べかす残りを少なくできます。1口につき30回程、しっかりと噛んでから飲み込むのが理想的です。

  5. 間食は時間を決めて行う
  6. だらだらと間食していると、常に口腔内に食べかすが残る状態になります。食べかすは歯周病菌の栄養となってしまいます。
    間食は時間を決めて、できれば食べた後には歯磨きをしましょう。

  7. 禁煙する
  8. 上記で述べたように、タバコには歯周病を悪化させる要因がたくさん詰まっています。ご自身の健康のため、また歯周病予防という意味でも禁煙をおすすめします。

  9. 歯科医院で定期的にプラークを除去する
  10. ブラッシングなどの通常のデンタルケアだけでは、プラークを完全に除去するのは難しいでしょう。口腔内の細菌の数を最小限に減らすことが歯周病の予防につながります。そのためには、定期的に歯科医院で診察してもらうことが大切です。
    プラークはもちろん歯石となってしまった汚れを除去することで、歯周病になる確率を大幅に減らすことができます。
    また、口腔環境や歯茎の状態から、ご自身に合った歯ブラシの硬さや歯間ブラシのサイズなどのアドバイスを聞くことができるので、ホームケアにも活かしていきましょう。

まとめ

歯周病は重症化すると歯も抜けてしまう可能性がある怖い病気です。そのような事態にならないためには、歯周病を予防し、毎日の生活習慣でできることを積み重ねていくことが大切です。