歯が痛いです。痛みを止める方法を教えてください blog

2022.04.15

歯の痛みが起こることは、予想できるものではありません。
そのため突然歯が痛み、辛い経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
このような場合、最も大切なのは歯科医院に行くことです。

とはいえ、タイミングによってはそうはいかないこともあると思うので、
応急処置の意味として、歯の痛みを抑える方法をお伝えします。
効果は一時的ですが、それでも辛い痛みをある程度緩和できるはずです。

歯が痛む原因 ~むし歯以外のケース~

歯が痛む場合、原因としてむし歯を想像する人が多いと思います。
確かに、むし歯の可能性は高いですが、他にも歯周病や歯根膜炎などの可能性が考えられます。
歯周病は、進行して歯肉が退縮した場合、歯の根が露出することで知覚過敏が起こります。

さらに、歯槽骨が溶かされることで、歯がしっかりと支えられていない状態になり、
そうすると、噛み合わせた時に激しい痛みを感じます。
また、歯根膜炎は歯の根の周辺に入り込んだ細菌によって、歯根膜の周辺が炎症を起こす病気です。

歯が痛む原因 ~むし歯のケース~

むし歯で歯が痛む場合、発症と同時に痛むわけではありません。
歯の表面に発症したむし歯が、象牙質まで進行することで、痛みを感じるようになります。
この時の痛みは、冷たいものなど、刺激を受けた場合に感じる痛みです。

また、むし歯がさらに進行すると、神経が炎症を起こしてさらに痛みは増し、
常にズキズキとした、夜も眠れないほどの痛みを感じるようになります。
その後は神経が死んでしまうため、一変して痛みを感じなくなります。

冷やして痛みを解消する

歯が痛い時には、冷やすことで痛みを緩和することができます。

この場合、「温めた方が良いのではないか」と悩む人がいますし、
確かに、構身体に起こる症状によっては、温めた方が良いケースもあります。
しかし、歯の痛みに対して温めるのは逆効果で、温めると血流が良くなるため、神経が圧迫されてしまうのです。

そのため、冷やすのが処置として正しいのですが、患部を直接冷やしてはいけません。
この場合、冷たすぎることによって患部への刺激となり、知覚過敏が起こる可能性があるため、
水で濡らしたタオルや解熱シートなどを使い、頬側から冷やすのが正しい処置の仕方です。

痛み止めで痛みを解消する

歯科医院では、インプラントなど、治療内容によっては痛み止めを処方することがあります。
また、市販の痛み止めの中にも、効果の欄に「歯痛」と明記されているものがあり、
歯が痛い時には痛み止めを飲むことで、ある程度痛みを解消することが可能です。

ただし、痛み止めは効果で出るまで少し時間がかかりますから、すぐには痛みが解消されないですし、
神経の炎症など、激痛のレベルの痛みになると、効果が期待できないこともあります。
歯の痛みに対して痛み止めを飲む場合、注意点としては、使用上の注意を守ることです。

効き目が切れたからといってすぐ飲むのではなく、決められた間隔を厳守して飲んでください。

ぬるま湯でうがいをして解消する

歯が痛いと、どうしても歯磨きしたい気持ちになると思いますが、
そうすると歯ブラシの摩擦によって、患部を傷つけてしまう可能性があります。
とはいえ、お口の中を清潔することは大切なので、この場合はぬるま湯のうがいで対処します。

というのも、冷水だと刺激が強すぎますし、熱いお湯だと逆効果になってしまうからです。
仮に、詰まった食べカスの圧迫によって痛みが発生していた場合は、
うがいの繰り返しによって痛みを解消できる可能性もあります。

正露丸を詰めて解消する

正露丸も痛み止めと同じ類の対処法ですが、それとは別にお伝えしたのは、使用方法が異なるからです。
正露丸は腹痛時では飲んで使用しますが、歯の痛みに対しては詰めて使用します。
押し込むように、患部に正露丸を詰めれば良いのです。

正露丸は粘土状になっているので、上の歯でも問題なく詰めることができますし、
しっかりと詰めてあれば、お口を動かしても落ちてくることはありません。
時間の経過によって溶けていくので、詰めた後は何もする必要はなく、痛みが緩和されていきます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯の痛みへの対処法についてまとめます。

1. 歯が痛む原因 ~むし歯以外のケース~ :歯周病、歯根膜炎などによって痛むこともある
2. 歯が痛む原因 ~むし歯のケース~ :むし歯が象牙質まで進行すると、痛みを感じるようになる
3. 冷やして痛みを解消する :直接ではなく、頬側から冷やすのが正しい
4. 痛み止めで痛みを解消する :「歯痛」への効果があるものなら、市販の痛み止めでも構わない
5. ぬるま湯でうがいをして解消する :歯磨きだと、患部を傷つけてしまう可能性がある
6. 正露丸を詰めて解消する :正露丸の場合は、飲むのではなく詰めて使用する

これらのことから、歯の痛みへの対処法について分かります。
例えこれらの方法で痛みが解消されても、それは一時的なものでしかなく、治療としての効果は皆無です。
そのため、後日必ず歯科医院に行って、診察を受けるようにしてください。