歯周病の危険性と全身に及ぼす影響とは blog

2022.01.12

皆様、こんにちは。
蒲田の歯医者、菊地歯科医院受付兼歯科助手の望月です。

今回は、歯周病の危険性についてお話していこうと思います。
皆さんは、歯周病が全身に及ぼす影響をご存じでしょうか?

歯周病=歯茎が赤く腫れる、歯茎から出血する、重症化すると骨が溶け始め、歯が抜けてしまう・・・
このような症状を思い浮かべませんか?

しかし、このような症状だけでなく、全身にも影響を及ぼすことが明らかになっています。

まず、歯周病の原因となるのが、歯垢です。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

歯垢とは、歯の表面や歯茎との境目、歯と歯の間に付着している、白いネバネバしたかたまりのことです。うがいなどでは簡単には落ちず、歯磨きや歯間ブラシなどでしか落とすことはできません。

この歯垢の中には、口の中で繁殖したたくさんの種類の細菌が住み着いており、常在菌のほか、歯周病やむし歯の原因となる菌も生息しています。

歯垢の中にいる悪い菌が歯肉に攻撃を仕掛け、身体に侵入しようとしてきます。身体はその菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃を仕掛けます。
これが歯周病の始まりです。

歯肉の出血や腫れなどの炎症が起こり、その炎症によって出てくる毒性物質や細菌が、歯肉の毛細血管から血液中に入って全身にまわり、やがて脳にたどり着くと脳梗塞、心臓にたどり着くと心筋梗塞などの病気にもつながると言われています。

また、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせ、糖尿病の原因になったり、歯周病の菌の中には誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、誤嚥性肺炎につながる恐れもあります。

これ以外にも歯周病が全身に及ぼす影響は計り知れません。

歯周病の予防、治療をすることで、全身疾患のリスクを下げることにもつながるので、口腔ケアはとても重要ということがお分かりいただけたと思います。

毎日の歯ブラシや歯間ブラシなどはもちろん、歯医者さんでの定期的なメインテナンスでお口の中を健康に保ち、全身の健康につなげましょう。