抜歯やインプラントオペを行い、食事が取りづらい方に向けた食事の工夫について blog

2021.10.29

皆さまこんにちは。
蒲田の歯医者、菊地歯科医院 歯科助手・管理栄養士の伊藤です。

今回は抜歯やインプラントオペを行い、食事が取りづらい方に向けた食事の工夫についてお話をしていきます。

抜歯や外科的な手術をした後は、程度にもよりますが、痛みがあったり、噛みづらかったり、しばらく食事が取りづらくなるかと思います。
そういう場合、なるべく柔らかいものをという選択になってくるかと思いますが、どんな柔らかいものを食べていますか?
よく耳にするのは、お粥やうどん、ゼリー等があげられると思います。
このような柔らかく食べやすいものは糖質がメインのものが多く、栄養が偏ってしまい、歯周病やむし歯の進行などお口の中は悪い環境になり、身体全体にも影響を及ぼす可能性があります。

糖質以外の栄養素を摂るコツとは?

まず、柔らかく食べやすい糖質以外の食材についてです。
・豆腐や豆乳、おから…大豆たんぱく質を多く含み、良質な脂質も摂れます。
・ヨーグルト…たんぱく質、カルシウムを摂ることができます。
・柔らかい果物…物によりますが様々なビタミンを摂取できます。
(バナナは糖質メインですがカリウムを多く含みます。)
・アボカド…カリウムを多く含み、良質な脂質が摂れます。
・卵…たんぱく質、脂質、様々なビタミンを含みます。
(溶いてお粥に入れると食べやすく栄養価も上がるのでオススメです♪♪)
・茶碗蒸し…卵がメイン食材なのでいろいろな栄養素が摂れます。

続いてたんぱく質やビタミンが含まれる肉・魚、野菜の食べ方の工夫を紹介していきます。

・根菜…根菜は柔らかくしっかり煮込むことで食べやすくなります。厚さは厚すぎても薄すぎても食べづらいので、5㎜~8㎜程度がおすすめです。
ただしごぼうやれんこんは長時間煮込んでも歯ごたえがあるので、人参や大根がおすすめです。
・葉物野菜…薄く噛み切りにくいので、茹でて巻いて厚さを持たせると食べやすくなります。ビタミンを多く含むので手間は増えますが摂取していきたいですね。
・肉…筋を切ったり、取り除くのがポイント。繊維を断つように包丁を入れると良いです。柔らかくなる調味料(塩こうじやヨーグルト等)に漬け込むのもよいでしょう。
・魚…火を通して身をほぐしたり、お肉と同じような調味料に浸けて調理すると良いでしょう。

少し工夫をすると食事も幅が広がって楽しめると思います。
少しの間、普通に食べれないストレスがあり大変ですが、身体とお口の中の健康を守っていきましょう(^_-)-☆