虫歯と治療を繰り返しているので、虫歯予防のアドバイスが欲しいです blog
2021.05.15
虫歯は一度で終わるとは限らず、治療した歯が再び虫歯になってしまうこともあります。
これは二次虫歯と呼ばれるもので、決して稀なケースではなく、
成人の虫歯に至っては、最初の虫歯に比べてむしろ二次虫歯の方が多いのです。
この場合、例え治療しても安心できず、二次虫歯を繰り返すことは深刻な問題です。
そこで、今回は二次虫歯の予防方法について解説していきます。
虫歯と治療を繰り返している人はぜひ参考にしてください。
二次虫歯を繰り返すことの問題
そもそも、なぜ二次虫歯を繰り返すことには問題があるのでしょうか。
それは歯を失ってしまうのが原因であり、虫歯になることで歯が溶かされ、その虫歯を治すために歯を削ります。
つまり、歯は「溶かされる」「削られる」を繰り返すことになってしまうのです。
そうなると、歯は少しずつ失われていき、やがて完全に失われてしまいます。
そのため、二次虫歯を繰り返すことは歯を失う要因になり、
例えその都度治療したとしても歯を守れなくなってしまうのです。
二次虫歯を予防するための基本
二次虫歯も最初の虫歯も同じ虫歯で、基本的な予防方法は同じです。
- 歯磨きをしてプラークを除去する
- 糖の摂取を控える
デンタルフロスを使った歯磨き、糖の摂取を控える食生活を心掛ければ、二次虫歯を予防しやすくなるでしょう。
ただし、二次虫歯は歯が詰め物で処置されていますから、詰め物の状態にも気を配る必要があります。
そこで効果的なのが、「定期検診の受診」と「セラミック治療」です。
定期検診の受診
定期検診では歯の健康状態を確認してもらえるため、詰め物の異変も発見することができます。
- 詰め物に隙間が生じている
- 詰め物が劣化している
などの問題が起こっている場合、医師が発見して新品の詰め物へと交換できるのです。
これらの問題は自分では気づきにくい上、例え気づいても自分で対処することはできません。
いずれも二次虫歯の要因になるため、二次虫歯を予防するためには定期検診の受診が欠かせないでしょう。
もっとも、定期検診による予防効果は二次虫歯に限ったことではなく、
最初の虫歯や歯周病を予防するためにも定期検診の受診は効果的です。
セラミック治療
セラミック治療とは、詰め物の素材をセラミックにする治療です。
詰め物の素材を銀歯やレジンではなく、セラミックにすることで二次虫歯は予防しやすくなり、
それには次の理由が挙げられます。
- 素材がツルツルしているのでプラークが付着しにくい
- 製作工程においてサイズに誤差が生じにくい
- 歯としっかり接着する
セラミックは自由診療ですから費用が高くなりますが、
一方で保険診療の素材にはこれらの長所があり、二次虫歯を予防しやすくなります。
つまり、セラミックのメリットは審美性が高まることだけではないのです。
セラミックの種類
セラミック治療を希望する場合、セラミックの種類を選択することになります。
現状、セラミックには以下の4つの種類があり、歯科医院よって取り扱っているセラミックの種類は異なります。
オールセラミック
セラミックの中で最も審美性・機能性が高いタイプです。
文字どおり100%セラミックでできており、費用が高いのが欠点です。
ハイブリッドセラミック
レジンの微粒子にセラミックを練り込んだタイプです。
年数が経過すると変色するなどのデメリットがありますが、費用が安くてお手軽です。
メタルボンド
金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプです。
金属を使用しているため頑丈ですが、金属アレルギーの人は使用できません。
ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドを使用したタイプです。
メタルボンド同様に頑丈さがポイントですが、メタルボンドよりも美しく、金属アレルギーの人でも使用できます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、二次虫歯の予防方法についてまとめます。
1. 二次虫歯を繰り返すことの問題 :虫歯と治療の繰り返しによって少しずつ歯が失われていく
2. 二次虫歯を予防するための基本 :従来の虫歯予防に加えて、定期検診の受診とセラミック治療が効果的
3. 定期検診の受診 :詰め物に生じた隙間や劣化を発見できるため、二次虫歯を予防しやすくなる
4. セラミック治療 :セラミックの詰め物は素材の仕様上、二次虫歯を予防しやすい
5. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
これら5つのことから、二次虫歯の予防方法について分かります。
とくに、銀歯を使用している人は二次虫歯に悩まされることが多いのではないでしょうか。
虫歯の再発を繰り返せば、例え治療しても少しずつ歯が失われていくため、最初の虫歯以上に予防が大切です。
もっとも、セラミック治療によって二次虫歯は予防しやすくなりますが、
毎日の歯磨きなど予防の基本を怠ってしまえば予防できません。
一度虫歯になった歯は、再度虫歯にならないよう注意してください。