子どものおやつ blog

2021.04.06

こんにちは。蒲田の歯医者 菊地歯科医院 管理栄養士の伊藤です。
前回のブログで糖とむし歯について書きましたが、今回はその内容に関連して、子どものおやつについてお話します。

前回、間食で発酵性糖質をなるべく摂らないようにすることが大切とお話しましたが、お子様のおやつでそれを実行するのは中々難しいと思います。
そこで、むし歯のリスクを軽減させるおやつの摂り方のポイントをご紹介させていただきます

むし歯になりやすい食べ物の3つのポイント

むし歯になりやすい食べ物は大きく分けて次の3点です。

①砂糖を含む
②歯にくっつきやすい
③長時間口に含んでいる

特に、3点全てそろったキャラメルやソフトキャンディはむし歯リスクがかなり高いので、なるべく避けたいおやつです。

おやつを選ぶ時のポイント

では、どんなおやつがむし歯のリスクが低いのかお話していきます。

そもそも、子どもの場合、おやつ=甘いお菓子と捉えるのではなく、1日3食の食事の中で摂り切れない栄養素を補う間食という認識を持って選ぶと良いでしょう。


砂糖を使っていない
商品の後ろの原材料名をチェックしてみてください。
その製品中で一番多く使われているものが最初に書かれています。
砂糖と表記されていなくても、果糖ブドウ糖液糖などは砂糖と同じなので注意が必要です。


素材そのもの
さつまいもや果物など、素材そのものに甘みが強いものだと食べやすいですね。


よく噛めるもの
唾液の分泌につながります。
お子様の成長に合わせてですが、素材を大きく切る工夫や、砂糖不使用のせんべいやするめなどおすすめです。
幼児期は嚙み切れないので避けましょう。


歯に良い栄養素を補えるもの
〇カルシウム
歯の土台作りに必要です。チーズやヨーグルトなどの乳製品に多く含まれます。

〇ビタミンA
歯の表面のエナメル質の形成に必要です。にんじんやほうれん草、カボチャに多く含まれます。
油と一緒に加熱すると吸収率アップします。

〇ビタミンD
カルシウムの吸収を助ける役割をします。煮干しなどに多く含まれます。

〇ビタミンC
ビタミンD同様カルシウムの吸収を助けます。
キウイやいちごなど果物に多く含まれますが、酸性の食べ物なので食べ過ぎには気を付けましょう。
食べた後は水で口をゆすいだり、すぐに歯ブラシを当てないようにしたり工夫しましょう。


主なおやつのリスク表をまとめたので参考にしてください。