お口のトラブルは細菌感染症が原因 blog

2019.06.17

こんにちは、蒲田の菊地歯科医院です。

関東でも梅雨入りとなり、またここ数日では気温の寒暖差もあり
体調管理が難しくなっていますね。

これからさらに暑くなり、何かと健康が気になる季節でありますが
お口のトラブルが全身の健康に大きく影響があることを
皆さんはご存じでしょうか?

そう、お口には無数の細菌が存在しています。
胃や腸にも、色々な細菌がいるように、
実はお口にも多くの細菌が常に活動しています。
(消化などにとって重要な細菌たちも多くあります)
むし歯菌や歯周病の原因菌もそのひとつです。

皆さんはむし歯や歯周病が「ケガ」など外傷と思っていませんか?
いいえ、これらは「細菌感染症」であり
それら菌の活動が活発になることで症状として、むし歯など痛みになってきているのです。

この菌は人により個人差があり、多い人・少ない人・後から増えた人など
生まれつきの体質、生活習慣などでどんどん変化していくものです。
よく「むし歯になりにくい」なんてお友だちがいませんでしたか?
もちろん歯質がむし歯菌の出す毒素に強い人もいますが
多くの要因が「菌の多さ」なのです。
菌が多ければ多いほど、そのリスクや影響が大きくなるということになります。

どんなに丁寧に歯みがきをしても、磨き残しが必ずあります。
(これは歯みがきのクセもあるので、次回に詳しくお伝えします)
この磨き残しをエサにして、菌が活発になり量が増えたり毒素を出すことにより
それが細菌感染症となって身体に大きな影響を与えているのです。
この菌の「数」に個人差があり、むし歯になりにくい・なりやすいなど
リスクそのものが違ってくるのです。

むし歯や歯周病を放っておくと、菌が増殖していますので
当然ながらどんどん菌が増えていきます。
まず治療して、今の症状を悪化させないようにすることが最優先で
さらに原因菌を増やさないことが大切です。
そしてお口をきれいに保つこと。
菌をすべて取り除くことはできませんが、
キレイなところには菌は居心地が悪いものです。
この維持により、お口のトラブルを守っていきましょう。

そして、菌が多い人は「多い」ということを自覚し
それに合ったケアをしていくことで、
ご自身にあった歯の守り方を習得しましょう。

歯医者さんでは、だ液検査などにより個人ごとの細菌の種類や細菌数を測り
適切なケア方法を指導してもらえます。

どうか、むし歯や歯周病になる前に、
残念にもなってしまったらそれを増やさないように、
ぜひご自分の状態を把握してみましょう。

菊地歯科医院では患者様のお口の中の虫歯のリスクと歯周病の原因菌を調べています。
虫歯や歯周病のリスクや状態を知りたい方はお気軽にスタッフにご相談ください。
検査費用は1500~15000円です。顕微鏡検査は無料です。

次回は、磨き残しの原因「歯みがきの“クセ”」をお届けします!