歯医者さんは予約無しでいってもいいのでしょうか。予約しない場合どのようなデメリットがありますか blog

2018.02.03

歯科医院は、予約制となっている所がほとんどです。「予約をするのが面倒」と思う事もあるかもしれませんが、予約をした方が患者さんにとってもメリットは大きくなります。
今回は、歯科医院が予約制となっている理由、予約をしない場合のデメリット、急な痛みで受診をしたい場合はどうしたら良いのかを詳しく解説していきたいと思います。

患者さん1人ひとりに診療時間/診療台を確保する必要がある

歯科治療をするためには、歯科医師や歯科衛生士、スタッフが、その患者さんのために時間を確保しておく必要があります。治療にあたっている最中は、他の患者さんを診る事はできません。診療台も、その時間は、その患者さん専用になります。
歯科治療には、虫歯治療・歯周病治療・予防歯科・審美歯科・口腔外科など様々な診療科目がありますが、どの治療も一定の時間を必要とするため、治療時間を短縮する事はできません。一度に多くの患者さんが来院しても診る事ができないのです。

計画的に治療を進めるため

歯科治療は、計画的に治療を進める事が多いです。例えば、虫歯の治療であれば、虫歯を削る、型取りをする、作製された金属を装着する、といった治療の順番・計画があります。予約制をとる事で、次回の予約までの間に、歯科医師や歯科技工士が、治療で必要なものを作製する事ができます。
また、歯周病治療でも、歯石は一度に除去する事ができないため、数回に分けて歯石を取る計画を立てます。予約制を取ることで、歯科医院での治療・自宅でのケアのバランスをとり、効率良く治療を進める事ができるのです。

予約をしない場合のデメリット

•予約の患者さんが優先なので、待ち時間が長くなる
予約制の歯科医院では、予約の患者さんが優先になります。きちんと予約をして、時間通りに来院している方に失礼になります。予約制の場合、30分〜1時間ごとに、予約の患者さんが入っていますので、予約をしていない方は、時間が空いたタイミングで診る事になります。

•治療が応急処置だけになる
予約の患者さんは、治療に必要な時間分の予約をしているので、キャンセル等が無い限り、予約無しの患者さんに多くの時間を割く事はできません。治療は応急処置だけになる事が多いでしょう。クリーニング等の急ぎでない治療は、ほとんどの場合、受ける事はできません。

•急な痛みで受診をしたい場合
予約制をとっている歯科医院であっても、多くの歯科医院は急患を受け付けています。ですから急な痛みで困った場合には、受診をする事ができます。ただし、予約の患者さんの合間に応急処置をするので、少し待つ必要があります。受診をしたい場合には、まずは電話をして「急な痛みで受診をしたい」旨を伝えるようにしましょう。飛び込みで受診をするより、歯科医院側も準備をする事ができますし、キャンセルなどがあり空き時間がある場合には、入れてもらう事も可能です。

歯科医院を予約する時のマナー

歯科医院を予約する時、これだけは守りましょう。
•無断キャンセルをしない
•遅刻をしない
•やむを得ず予約を変更したい場合には早めに連絡をする

歯科医院は、予約をとっている患者さんのために、歯科医師やスタッフが従事する十分な時間と、診療台を確保し、治療の準備をして待っています。無断キャンセルは、絶対にしないようにしましょう。また、予約時間に遅刻をしないように、余裕をもって来院するようにしましょう。

予約の仕方

予約の仕方は、主に2種類「電話予約」と「インターネット予約」です。電話予約の歯科医院が多いですが、最近は「インターネット予約」が可能な歯科医院が増えています。ただし、初診の予約は「電話予約」のみという所も多いので注意しましょう。「インターネット予約」の場合でも、予約変更やキャンセルの早めの連絡が大切です。予約のマナーは守るようにしましょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか。歯科医院は、基本的に予約制になります。予約をして受診をするようにしましょう。最後に、歯科医院が予約制となっている理由、予約をしない場合のデメリット、急な痛みで受診をしたい場合について、まとめたいと思います。

<歯科医院が予約制となっている理由>
•患者さん1人ひとりに診療時間/診療台を確保する必要がある
•計画的に治療を進めるため

<予約をしない場合のデメリット>
•予約の患者さんが優先なので、待ち時間が長くなる
•治療が応急処置だけになる

<急な痛みで受診をしたい場合>
•急患として受診する場合も、必ず電話をしてから受診をする
•予約の患者さんの合間に応急処置だけを行う事を了承すること

歯科医院が予約制をとっているのは、一人ひとりの患者さんに十分な治療時間を確保し、治療をスムーズに進めるためだと言えます。歯科医院を予約する際には、3つのルール「無断キャンセルをしない」「遅刻をしない」「やむを得ず予約を変更したい場合には早めに連絡をする」を守って、受診をするようにしましょう。