歯の着色とは?着色の原因や予防法、治療法を徹底解説 blog

2024.08.19

歯の着色 種類 予防 治療

白い歯は清潔感や健康的な印象を与えます。しかし、日常生活において様々な原因で歯が着色し、白い歯が失われてしまうことがあります。

この記事では歯の着色について、原因や種類、予防法、治療法を詳しく解説します。歯の着色でお悩みの方や白い歯を維持したい方は、ぜひ参考にしてください。

歯の着色についての重要なポイント

歯の着色とは、色素が歯の表面または内部に沈着し、歯が黄ばんだり茶色に変色する現象です。この変色は見た目に影響を与えるだけでなく、時には健康上の問題を示していることもあります。歯の着色について理解するためには、原因や種類、予防法、治療法を知ることが重要です。

着色の主な原因

歯の着色の原因は大きく分けて、外因性と内因性の2つに分類されます。

外因性着色は、食べ物や飲み物、タバコなどの外部要因によって引き起こされます。たとえば、コーヒーやカレーなどの食品には強い着色成分が含まれており、これらが歯の表面に付着することで歯が変色します。

またタバコのニコチンやタールは歯に強く付着し、黄ばみの原因となります。さらに、口腔内の衛生状態が悪い場合は歯垢や歯石がたまりやすくなり、それが着色の原因になることもあります。

内因性着色は、歯の内部に問題がある場合に発生します。たとえば加齢とともに、歯の表面のエナメル質が薄くなり、象牙質の色である黄色が透けて見えるようになります。

また、フッ素を過剰に摂取することによって生じる歯の表面にできる白い斑点も内因性着色の一因です。さらに、歯の外傷や神経の死滅も歯の内部からの着色を引き起こします。

着色の種類

歯の着色は、原因に応じていくつかの種類に分かれます。

  • 黄ばみ:コーヒーや紅茶、タバコの影響で歯が黄色くなる現象です。これはよく見られる外因性着色です。
  • 茶色や黒色のシミ:カレーや赤ワイン、コーラなどの濃い色の飲食物が原因で、歯に茶色や黒色のシミができることがあります。
  • 白い斑点:歯に白い斑点が現れることがあります。フッ素を過剰に摂取したことが主な原因で、この場合は歯全体に生じます。
  • 灰色や褐色、黒色の歯:テトラサイクリン系抗生物質の影響や歯の外傷、神経の問題によって歯が灰色や褐色、黒色に変色することがあります。

日常生活でできる歯の着色予防法

美しい歯を保つためには毎日の歯磨きとフロスに加え、食生活や生活習慣を見直すことが大切です。
以下に日常生活でできる歯の着色予防法を5つご紹介します。

着色しやすい食品・飲料を控える

コーヒー、紅茶、ワイン、カレー、醤油などの色素が強い食品や飲料は、歯の着色原因となります。これらの食品・飲料を摂取するした後は水で口をゆすぐなど、着色を軽減する工夫をしましょう。

毎日の歯磨きとフロス

歯垢や食べかすをしっかり除去することは、歯の着色予防の基本です。1日2回、3分以上かけて歯磨きを行い、歯間部の汚れもフロスを使って取り除きましょう。

また重曹やポリリン酸ナトリウムが配合されたマウスウォッシュを使用すると、歯の表面の色素沈着を浮かす・抑制する効果が期待できます。歯磨きやフロスを補うアイテムとして毎日のケアに取り入れることがおすすめです。

禁煙

タバコのヤニは、歯が着色する原因になります。禁煙することで、歯の着色予防につながりますし、禁煙は歯の着色予防だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えるものです。

ご自身で禁煙が難しい場合は禁煙外来を受診し、ニコチンガムやニコチンパッチなどの禁煙補助薬を活用するとよいでしょう。

歯科医院でできる歯の着色治療

歯の着色が気になる方は、歯科医院で治療を受けることで、美しい歯を取り戻すことができます。クリーニングやホワイトニングなどの治療法がその代表例です。

クリーニング

専用の機械を使って、歯の表面に付着した汚れや着色を落とす治療法です。歯科医院で行うクリーニングは、歯の表面の汚れや歯石を徹底的に除去します。歯科医師や歯科衛生士が専門的な器具を使って行うため、自宅でのケアでは取り除けない汚れもきれいに落とせます。これにより、外因性の着色を効果的に改善することが可能です。

ホワイトニング

薬剤を使って、歯の表面の色素を漂白する治療法です。ホワイトニングには主にオフィスホワイトニングとホームホワイトニング、2つを併用したデュアルホワイトニングがあります。

オフィスホワイトニング:歯科医院で高濃度のホワイトニング剤を使用し、短時間で効果を得る方法です。即効性があり、ホームホワイトニングでは難しい部位もしっかり白くできます。ただし費用が高額で、色戻りをする可能性が高い点がデメリットです。

ホームホワイトニング:専用のマウスピースとホワイトニング剤を使って自宅で行う方法です。歯科医師の指導のもと、自分のペースで行うことができ、数週間で効果が現れます。
自宅で好きな時間にご自分のペースでホワイトニングができる反面、効果が出るまでに時間がかかったり、ムラになりやすく均一な白さになりにくかったりする点がデメリットです。

デュアルホワイトニング:オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのデメリットを補う方法として注目されているため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

歯の着色は、適切な予防と治療によって改善することができます。白い歯を維持するためには、毎日の歯磨きとフロス、食生活の改善、定期的な歯科検診が重要です。
歯の着色でお悩みの方は、ぜひ歯科医院にご相談ください。