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50代女性 目立たない矯正治療「インビザラインコンプリヘンシブ」で歯並びを改善後、歯がなかった部分は「インプラント」により機能回復した症例Case

2023.12.01

治療前

治療後

年齢・性別 50代女性
相談内容 「若い頃から全体的に歯並びが悪く、上の前歯が出ている感じが気になる。左下の歯がない部分にはインプラントを考えている」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、噛み合わせた時に上前歯が下前歯を覆い隠してしまう「過蓋咬合(かがいこうごう)」で、上奥歯は下奥歯よりも前方にずれていました。

右上前歯(中切歯/1番)は唇側に飛び出す「唇側傾斜」のいわゆる出っ歯で、右下前歯2本(側切歯/2番、犬歯/3番)はデコボコに重なって生える「叢生(そうせい)」が見られました。
さらに左下奥歯(第1大臼歯/6番)は歯が欠損して隙間が空いており、物が噛めない状態でした。

患者様は「ワイヤー矯正は目立つので避けたい」とご希望でした。
行ったご提案・治療内容 歯並びと前歯の突出感に関しては矯正治療で改善できること、マウスピース型矯正装置「インビザラインコンプリヘンシブ」であれば目立たずに治療が進められる点を説明しました。

また、左下の欠損部には患者様が検討されていたあごの骨に人工の歯根を埋め込む「インプラント」治療を提案しました。金属アレルギーに対するご心配があったため、大学病院の皮膚科にて検査を受けていただき陰性を確認しました。

矯正治療で歯の位置と噛み合わせを決めてから、インプラント治療を行う順番で治療計画を立てました。

インビザラインコンプリヘンシブで治療を行うために、レントゲン検査や口腔内カメラでお口の中を撮影する「光学印象(i-Tero 3Dスキャナー)」で歯型をとります。そして検査結果をもとに作成する3Dの治療シミュレーション「クリンチェック」で矯正治療の計画を立て、シミュレーション画像を患者様にもご確認いただきマウスピースを作製しました。

マウスピース装着前の準備として、歯が動くスペースを作るために歯と歯の間を0.2~0.4mm程度削る「IPR」を行い、さらにマウスピースをしっかり固定して歯を動かす力がかかるようにする白い「アタッチメント」を歯の表面に装着しました。
この2つを行うことで、効果的に歯を移動することが可能になります。

マウスピースでしっかり歯を動かすためには患者様のご協力が欠かせないため、マウスピースは1日20時間以上装着する必要があること、10日ごとに新しいマウスピースに交換(計22回)していただくことを丁寧に説明しました。また、2ヶ月ごとにご来院いただき、経過を確認しました。

矯正治療が予定通り終了したため、左下欠損部にインプラントの埋入手術を行いました。
術後1ヶ月で歯型をとり、その2週間後に白く強度のある「ジルコニア」の被せ物を装着し、インプラント治療が終了しました。

最後に、矯正の後戻りを防止する装置「リテーナー」を作製し、矯正治療も終了しました。
治療期間 矯正治療 約2年・18回
インプラント治療 約2ヶ月・6回
おおよその費用 約1,348,000円
(矯正治療 ・インプラント治療)
術後の経過・現在の様子 噛み合わせは正しい位置に改善され、前歯の突出感もなくなりました。
左下の欠損部に歯が入ったことで、機能面も回復しました。

「ずっと気になっていた歯並びがきれいに治って嬉しい。奥歯も問題なく噛めている」と大変喜んでいただけました。

現在は、リテーナーを継続して使用していただき、定期的なメンテナンスにて経過を確認しています。
治療のリスク ・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります
・マウスピースに対応していない症例の場合、治療が難しい可能性があります
・歯の移動に伴って、痛みや違和感を感じる場合があります
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
クリニックより インプラントを長期的に安定させるためには、セルフケアとして歯ブラシをしっかり行い、定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることが大切です。
ケアをしないと、インプラント周辺が歯周病に感染する「インプラント周囲炎」という病気になることがあります。

また、矯正治療後の後戻りを防ぐためには、決められた時間と期間を守ってリテーナーを装着すること、また治療後も定期的に歯科医院でのチェックが必要です。