50代男性 前歯の審美性をジルコニアクラウンで改善した症例Case
2025.04.07
治療前
治療後
年齢・性別 | 50代男性 |
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相談内容 | 「前歯の見た目が悪いので治したい」とご相談いただきました。 |
カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、右上前歯1本は歯茎が下がっているため、歯茎と被せ物の間に段差ができていました。 さらに左上前歯3本と右上前歯2本は歯茎が下がっているだけでなく、虫歯が進行していました。 このまま放置すると、虫歯が歯の神経に達して痛みが生じたり、最終的には歯を失うおそれがあります。 また、歯茎が下がった部分は汚れが溜まりやすいため、歯周病のリスクも高くなります。 以上のことから、虫歯の治療と古い被せ物をやり直す必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 診断結果をお伝えしたうえで、治療方法を3つ提案しました。 ①右上前歯1本の被せ物のみを新しく作製し、他5本は虫歯を除去した部分に保険診療の歯科用プラスチックを詰める「コンポジットレジン充填」で修復する方法。 この方法は費用や治療回数を抑えられる一方で、レジンの経年劣化で着色や変色が生じて、将来的にレジン部分が目立つことがあります。 ②前歯6本すべてに、金属フレームの表面にプラスチックを貼り付けた保険診療の被せ物である「レジン前装冠」を装着する方法。 6本とも被せ物にすることで、コンポジットレジン充填で修復するより審美性は向上しますが、プラスチック部分が経年劣化で変色することがあります。 ③耐久性が高い自由診療の白い「ジルコニアクラウン」(被せ物)を前歯6本に装着する方法。 自由診療のため費用はかかりますが、ジルコニアは劣化しにくく汚れが付きづらい素材のため歯周病や虫歯の再発リスクを軽減でき、被せ物を美しい状態で維持することが可能です。 それぞれの方法について丁寧に説明したところ、患者様は耐久性や審美性を重視されていたことから③の治療方法を選択されました。 以下の流れで治療を進めました。 ・歯茎の炎症を抑えるために、歯に付着した汚れを取り除く歯周病基本治療を行う ・歯茎が治癒してから、右上前歯1本の被せ物を取り外し仮歯を装着 ・虫歯を除去後、他の前歯5本にも仮歯を作製 ・前歯6本を仮歯にした後に、最終的な被せ物の形をシミュレーションし、細かく調整を行い、型取りをしてジルコニアクラウンを作製 ・完成した被せ物の適合状態や噛み合わせを確認して装着 装着後に口腔内の写真を撮影し、治療前よりも審美性が改善したことを患者様と一緒に確認して、治療を終了しました。 |
治療期間 | 約2ヶ月 |
おおよその費用 | 約630,000円 |
治療のリスク | ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります ・治療中に痛みを伴う場合があります ・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります ・装着に際し、天然歯を削る場合があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |