60歳代女性に上下ノンクラスプデンチャー+金属床を入れた症例Case

2023.06.26

治療前

左上の第一大臼歯(4番)歯周病のため抜歯となりました。

治療後

年齢・性別 60代女性
相談内容 歯が無い所に歯を入れたい。食事がうまく噛めない。
カウンセリング・診断結果 全顎歯周病で特に右上第一第二小臼歯は重度歯周病を患っていた。
また右下第一大臼歯および第二小臼歯にかぶせ物の隙間に虫歯があり要治療状態でした。右上第一大臼歯、第二大臼歯と左下第一小臼歯から第二大臼歯までは歯牙欠損でした。
行ったご提案・治療内容 重度歯周病である右上第一、第二小臼歯には歯周病治療を行い、その後虫歯の治療を行い最後に全体歯周病の治療を行うため、歯石除去を提案しました。
右上第一、第二小臼歯は重度歯周病で抜歯して欠損部の補綴処置として部分入れ歯とインプラント治療を提案しました。インプラント治療に関しては外科処置が怖いとのことで部分入れ歯を選択され、その中でも前歯にワイヤーを使用しないノンクラスプデンチャー+金属床を選ばれました。
虫歯治療と歯の抜歯後、抜歯した部位の傷が治ったところで上下の歯型をとり、ノンクラスプデンチャーを作製しました。治療設計上入れ歯の安定のため右下・左上奥歯にワイヤーを付けて歯の裏側には金属のプレートを置き入れ歯のたわみ防止と補強を行いましたが、口を開けたり笑った時には見えないので全く支障がなく患者様は満足されていました。
治療期間 6か月
おおよその費用 550,000円
術後の経過・現在の様子 入れ歯が無いことにより奥歯で噛む場所が無く、食事に時間がかかり食べる物も柔らかい物ばかり召し上がっていました。歯の治療を行い入れ歯が入ったことにより、良く噛めるようになったのと見た目が良くなったのでかなり満足されていました。
治療のリスク 治療後の注意事項としては、この患者様は歯周病のリスクが高く歯の喪失は殆どが歯周病が原因でしたので、定期的なメンテナンスに通院するように指示しました。ノンクラスプデンチャーは高温で変形するため洗浄時には熱湯を使わないように指示しました。また洗浄剤は専用のものを使用するように指導しました。